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私はカラス    詩

クワァークワァーと日の長い季節の
夕暮れ。
カラスは何かを訴える様に鳴く。
私も孤独に火がついて鳴くカラスなんだ。
娘はいい人に捧げ、母は虫の息であり
かつがつ元気な父を頼りに鳴くカラス。
可愛い子供は巣だつ寸前で人妻に近い
未来を告げる。
降りそうなくもり空だったが予想外れの天気でこんな頭の中が能天気ならば
幸せな音がコーンコーンと鳴り響く
だろう。
雨が降らずに今日は一日過ごせた事が
良い事だった。
このきれいな夕暮れが瞳に映り幸せは
身近にあったと気づいた。
そしてカラスは巣に戻るんだろう。

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