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自発的行動を尊重する【リーダー編セルフマーケティング③】

こんにちは!人間力アップマーケターのyogoです。
以下は「セルフマーケティングで人間力を高める」をテーマに、ストーリー仕立てでお伝えするリーダー編の第3回目です。

[前回のあらすじ]

支店長として上手く立ち回れていない現状をなんとか改善したいと考えている、旅行会社支店長である沢村。元同期だった中根に相談を持ち掛ける。そんな中根が相談のために選んだ「場所」が実は沢村の現状打破のヒントなのか⁉

[主な登場人物]

主人公:旅行会社海援隊ツアーズ支店長 沢村創
メンター:沢村の元同期 中根雪江

[コワーキングスペースにて]

沢村:場を整えることで俺の問題半分解決するって、どういうこと?

中根:う~ん、何をすればいいのか?って分かれば、とりあえず進めるじゃん。たとえば、この前ね、知り合いにこども食堂のカレー作りを手伝って!って言われたの。で、私はこう…キャンプのカレー作りみたいな、みんなでワイワイってのを想像したのよ。

沢村:俺もそんなの想像するけど、違ったの?

中根:全然違った!セミナールームみたいなところで、知り合いと私だけでひたすら材料切ってお鍋に投入しただけなの!(笑)

沢村:なんか寂しいな(苦笑)で?

中根:でもね、カレー作りって最初に言われてたから、場が整っていればカレー用の材料として迷わないで切れるでしょ。カレーを作るって目的が決まってるから、どうやって切るか?とかをいちいち確認しなくても、黙々と切っていける。

沢村:まあ、そうだな。

中根:沢村くんの場合も同じで、問題点を書き出して用意というか心構えをしたら、後は場所さえ適切なら自分がなにをやるべきか?は、ほとんど分かってくるってこと。

沢村:言われてみれば、確かに・・・。問題点を書き出してたら、それについて自分でも考えてみたわ!

中根:そうなの!だから書き出して自分で考えて、心構えをするっていう準備をしているうちに、頭の中で整理がついてくるの。

沢村:でも中根がどんな意見を持っているかも気になるし、聞いてみたいけど?

中根:もちろん!ご要望とあらば意見を言いますよ♪でも恐らく自分で出した結論があるなら適切な場所で表に出す時には、ほぼ人のアドバイスは必要ないんだよね。

沢村:いや、それはさすがにないだろ~(汗)

中根:じゃあ、問題点をまとめたのを見せてよ。

沢村:これなっ!

中根:上から順番にどんな感じか説明してみて。

沢村:そうだな・・・、あいつらが言うこと聞かないってのは、俺が場を作って一回話をしてみるとして。あ~指示しないと動かないってのも、一回聞いてみるか?で、こいつらは根本的な仕事に対する姿勢だから・・・、

中根:だから?

沢村:ありゃ?ホントだ!ほとんど、あいつらの話をまずは聞いてやることばっかりだ!そっか~そうだな!あっ、でもこれ!

中根:どれ?あ~佐々木さん、無連絡で会社来なくなっちゃったって?

沢村:そう、佐々木は連絡取れなくてさ、この前も言ったけど本社が退職願いを出させろってうるさくて。とにかく退職願いを書いてほしんだ。

中根:じゃあ、それ以外は沢村くんがスタッフさんとひとりずつ話をして、解決する方向でいいってことだよね?

沢村:おぉー!!そうだな!ちゃんとなにを聞きたいかを事前に伝えて場を整える!だな。これは進めるよ。

中根:そこはさすが支店長!飲み込み早い。じゃあ、佐々木さんの件ね。

つづく

【コラム】
答えを持っているのは必ず本人

多くの場合、たとえ子どもであっても自分以外の誰かに指示をされるのは、快く思いません。やっぱり自分で決めたいし、自発的に行動するということは本人の自信にもつながります。

宿題やったの?なんて親が言おうものなら、「今やろうと思ってたのに、やる気なくなった!」なんて会話が定番という家庭は、子どもの頃の我が家だけではないかもしれません。これは子どもに限ったことではなく、大人の間でも繰り広げられています。

アポ取ったか?
先方に電話かけたか?
報告書は書けてる?
プレゼン準備は大丈夫だろうな?

なんて言われるとムッとしてしまいますし、自分が聞く立場に上がれば逆にムッとされてしまいます。

部下や子どもの「自発的に行動する」気持ちを奪うことは、本人にとっても周りにとっても本当にもったいないことです。どんなことでも「答え」を持っているのは必ず本人ですから。

そこで準備をしてもらいます。あなたの意見を聞きたいから、この件に関しての考えをまとめておいて。というように準備してもらい、相応しい話し合いの場を提供することで、相手を尊重していると理解してもらうのです。

人間関係が上手くいっていない時というのは、多くが相手がなにを考えているか分からないことが原因だったりします。だからこそ理解したいという気持ちで、まずは相手と向き合う場を作って話してみるのが一番の解決策です。

コラム

①リーダー編セルフマーケティング

②リーダー編セルフマーケティング

お時間ある方は「仕事も人生も思い通りに輝くセルフマーケティング」から読んでいただくとより分かりやすいです。よかったら読んでみてください。


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