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“言葉の力”で子供の行動を導く⁉︎

特別支援学級の児童Aさんとの関わった学生からの話で、私は「伝え方の重要性」を改めて再認識しました。
Aさんは、交流に行く際には必ず大人と一緒に行かなければならないルールがありますが、一人で走って行ってしまうことが度々あったそうです。
この問題に対して、どのようにすればAさんと一緒に教室まで行けるのかを考えた学生は、「先生に道案内をして」と伝えることで解決できた体験を聞かせてくれました。

この体験を耳にして、改めて言葉の使い方がいかに子供の行動を左右するのかに意識を向けたくなりました。

☺️Aさんとの関わり「先生に道案内をして」

Aさんは、交流の時間になると一人で先に走って行ってしまうことが多く、このことに困っていました。Aさんが大人と一緒に行く必要があることは理解しているはずですが、興奮して走り出してしまうのです。
ある日、私はAさんに「先生に道案内をして」と伝えてみました。この言い換えが、Aさんにとっての行動を変える鍵となりました。「一緒に行こう」ではなく、「先生に道案内をして」という言葉がAさんにとって役割を持つことを意味し、彼にとって意味のある行動になったのです。結果、Aさんは自分の役割を理解し、私と一緒に教室まで行くことができるようになりました。

学生の経験から

言い換えの効果

この体験話から、言葉の選び方一つで子供の行動が大きく変わることを今一度、実感しました。特別支援学級では、一人ひとりの児童が異なるニーズや特性を持っています。そのため、指導や関わり方も一律ではなく、個々に合わせた言葉の使い方が重要です。そして、言葉の使い方が重要なのは、特別支援級ばかりではありません。(学校だけの話でもありませんね…)

例えば、次のような事例もあります。

👨‍🏫集中力を高める言葉😊

ある児童Bさんは、授業中に集中力が途切れてしまうことが多々ありました。「集中して!」と言っても効果がないことが多かったのですが、「今、どのくらい頑張ってるか教えて」と言い換えることで、自分の進捗を意識するようになり、集中力が持続するようになりました。

👩‍🏫️行動を促す言葉☺️

別の児童Cさんは、片付けの時間になると動きが遅くなる傾向がありました。「早く片付けて」と言ってもなかなか動きませんでしたが、「どれだけ早く片付けられるか競争してみよう!」と言うことで、ゲーム感覚で楽しく片付けをするようになりまし

伝え方の重要性

これらの事例からもわかるように、言葉の選び方や言い換えは、子供たちの行動をスムーズに導くために非常に効果的です。言葉の微妙なニュアンスが子供たちに与える影響はとても大きいものです。

また、適切な言葉遣いは、子供たちとの信頼関係を築く上でも重要です。強制的な指示ではなく、子供たちが自らの意思で動くような言葉を使うことで、彼らの自主性を尊重し、自己肯定感を高めることができます。

おわりに

特別支援学級での経験を通じて、「伝え方の重要性」を聞かせてくれた学生の素敵な学びをお伝えしながら、その重要性に今一度目を向けて書いてみたくなりました。
言葉の選び方一つで、子供たちの行動や態度が大きく変わります。これからも、言葉の力を活用して、子供たちとの良好な関係を築きながら、彼らの成長をサポートしていかれるようその大切さを伝えていきたいと思います。

この記事が、教育現場で働く皆さんにとって、子供たちとの関わり方について新たな視点を提供できれば幸いです。伝え方の工夫が、子供たちの行動をどれだけ変えるかを実感し、日々の指導に役立ててください。

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