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地域課題を解決するアプリ制作に挑戦!「まちのデータ研究室」開催レポート
こんにちわ、e-とぴあ・かがわ広報スタッフです。今回は、令和3年度 まちのデータ研究室の様子をお伝えします。
まちのデータ研究室とは?
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地域課題の解決や地域で運営している情報の活用を目的として、地域に住む人たちがアプリ制作に挑戦します。アプリを作るだけでなく実際に使って使い勝手を検証したり、他の地域で作ったアプリも使い、意見交換など交流を通して地域の運営に役立つアプリを追求するワークショップです。
具体的な地域運営改善テーマとして、地域の隠れた魅力を可視化する未指定文化財管理アプリ、様々なヒト・モノ・コトの位置情報を地図上に可視化することによる地域運営効率化アプリ、平時/災害時の共助促進のための地域資源共有アプリなど、地域で埋もれている情報をパソコンやスマートフォンで誰でも活用出来るようにしていきます。
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ワークショップの様子
ワークショップには香川県内の自治会の方や地元の高校生など、地域課題を考える人やアプリ開発に興味のある人などさまざまな目的を持った人が参加していました。ワークショップ初日はアプリ制作方法の説明が中心で、デジタルマップに位置データを入力したり、GPSを搭載したモバイル端末から歩いたルートをマップに表示するテストなど、フィールドワークにむけて準備を整えていました。
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初日のワークショップが終わった後は、地域課題ごとのグループに分かれて、2週間フィールドワークを行いました。それぞれのグループで課題解決のアイデア出し、情報収集やアプリへのデータ入力を行います。
フィールドワークの様子
フィールドワークを行うチームの一つにお邪魔してみました。こちらは、多肥コミュニティセンターの皆さんを中心に結成された「チームたっぴー」。多肥コミュニティセンターでは以前から地域に役立つ情報を紙のマップや広報誌で発信していますが、さらに広く知ってもらえるように情報のデジタル化を進めていきたいと考えていました。
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既に多肥エリアの防災に役立つ情報として避難所や備品の場所、おすすめの散歩コースや桜の名所情報などの情報があり、それぞれアプリ化していく方針にしました。地元の高校生も協力して、どんなアプリにしていくか、アイデア出しをしています。
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こちらは多肥地区おすすめの散歩コースを入力した「たっぴーウォーキングマップ」の画面です。
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多肥地区の公園や昔からある神社や出水をめぐる散歩ルートを紹介しています。アイコンをクリックすると場所の説明があり、同エリアに住んでいる人でもちょっとした観光をしている気分に浸れます。
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各チームの発表
それぞれのフィールドワークを終えた最終日には、各チームの発表が行われました。丸亀市川西地区の「チーム川西」は防災マップを制作。全国的にも防災意識の高い地区として有名な川西地区、土のうの保管場所や避難場所の位置の把握の他、外部アプリと連携して備蓄倉庫の在庫管理もスムーズに行えるようにしていました。
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「チーム高商2」では直島でのバス運行状況が把握しにくい点に着目。観光案内だけでなく現地住民のためにもバス運行状況がリアルタイムに把握する方法はないか模索していました。マップにはバスの運行ルートを記すだけでなく、GPS搭載のモバイル端末からによってバスの現在位置を取得するテストも行っていました。
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各チーム発表の後はそれぞれのチームのアプリを見せあって意見交換。アプリ作成して終わりではなく、他の人からもレビューをもらってアプリの内容をブラッシュアップしていく過程まで体験していました。
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今回の「まちのデータ研究室」のワークショップはここで終了となりましたが、今後は個々で制作したアプリを改善していく予定です。それぞれの作ったアプリは以下のURLでスマホやパソコンを通して誰でも見ることが出来ますので、各地区にお住まいの方や興味にある人はぜひ体験してみてください。
https://komelabo.sakura.ne.jp/city-ux-lab/app/map/?center=34.28766,133.97725&zoom=12