ITエンジニア紹介を16年。エンジニアを説得しても意味がないと思う理由。
初めまして、E3代表の大津です。
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250名ほどのITエンジニアが所属するエンジニアコミュニティを運営し、正社員/フリーランス問わず企業とエンジニアのマッチングをしています。16年ほどITエンジニアの紹介事業をしており、今までの経験を踏まえた自分の知見を外に出していく機会を作っていければと思います。
私自身、まだまだ迷うこと、葛藤することも多いです。ぜひお読みいただいた方の意見や質問なども踏まえて、私も刺激をもらえればと思いますので、何かあればぜひ個別でのご連絡やオープンなSNSでの発信でお聞きいただければ幸いです。
ついつい説得するシーンありますよね?
かれこれ16年、「ITエンジニア業界」で仕事をしてきていますが、紹介した仕事を受けてもらうためだったり、仕事を続けてもらうために「説得」するシーンがたくさんありました。
「ITエンジニアのエージェント」は、大きく「正社員転職」と「フリーランスのSES」向けに分かれると思います。
私は経歴の中で主に後者の比率が多く、起業してからは前者も携わるようになりました。
まず、前提としてエージェント業は基本的に成約しないと売上が立たないビジネスです。
転職支援は、成約するとドバっと大きな売上が立つことに対して、後者は成約しただけではダメで、そのエンジニアが実際に稼働していくことでエージェントにお金が入る仕組みです。
どちらにせよ、エージェントにとっては、まずは成約させることが大きな目標となります。
転職先や仕事を紹介されたエンジニアがすんなりと仕事を受けてくれたら、1つ目の目標は達成ですが、世の中そんなに簡単ではありません。
そこで、エージェントは「説得」をし、成約につなげようとします。
いかにその企業やその仕事がそのエンジニアにとっておすすめであるか説明したり、時には情に訴えたり。そのエンジニアとエージェントの間に信頼関係があれば「説得」が「効いてしまう」こともあります。
後者の場合は、数ヶ月ごとの契約更新がありますので、そこでも更新のための「説得」タイミングがあります。
説得して働いても結果的にうまくいかないことが多い
しかし、「説得」してその瞬間は受け入れたとしても、長続きしないものです。
どうしてその会社や仕事を選ぶのか「納得」をしていないと、ちょっとしたことで不安や不満があらわれ、やっぱり選ばなければ良かったという後悔につながります。
一度そういうモードになってしまうと、仕事に対するモチベーションも上がらず、ネガティブ思考になってしまい、結局「辞めたい」「転職したい」「続けたくない」となってしまいます。
説得していた私
約16年間の内、会社員時代の前半は私も説得していました。もしかしたら大津に説得されたな~と心当たりがあるエンジニアも近くにいるかもしれません。ネガティブな体験となっていたら、本当に申し訳ございません。
会社員時代は「フリーランスのSES」専門でした。今と比べて遥かにフリーランスエンジニアを求める企業が少なく、成約できそうであればまとめたかったし、契約更新の時も企業側が延長を望んだ時には「どうにかあと1ヶ月だけでも!」と説得にあたっていました。
エージェント業を生業とした企業にとって、そのエンジニアが契約を更新してくれさえすれば売上が上がるわけですし、社内的にも数字を落としたくないという気持ちがありました。そこで、続けたくないという人に対してどうしたら続けてくれるか頭を悩ませることが多かったなという記憶があります。
大変に苦い思い出です。
説得をしない代わりにエンジニアが納得して決められる環境を用意する
会社員時代の後半になると、たかが1ヶ月延長してもらうために必死に説得にあたっていることが、非効率だと思うようになりましたし、自分たちの都合でエンジニアに我慢してもらっていないか?という気持ちが強くなってきました。
その仕事を続けたくない理由が何かしらあるはずなので、それをしっかりと聞き、今の仕事で解消する方法はないのか、あるのであればそのためにやれることは何でもやり、無いのであればその教訓を生かして次の仕事を探すことにしました。
そうやって、少しずつ納得感を持って意思決定して行動できる状態を作ることを心がけています。
今は正社員転職のエージェントもやっていますが、正社員転職であろうとフリーランス向けの案件探し※であろうと、納得感を持って意思決定できる環境づくりが大事だと思っています。
エージェントとして、エンジニアの表面的なスキルや経験だけではなく、内面を深掘りし、どんな志向性を持っていて、どんなことに喜びややりがいを感じるのか、優先度の高いものは何なのかをしっかりと認識合わせをした上で、複数の選択肢を用意し選んでもらうことが大事だと思っています。
結果的に説得よりも納得を進めた方がエージェントにとってもいい
人は説得されるとどこか押し付けられた感が残るもので、その時は受けいれたけど次も同じように説得してくるのではないかと思ってしまいます。そうなると、次に転職先や仕事を探そうと思った時には相談してくれないかもしれません。
エージェントの言うことに納得できると、すっきりした気持ちで新天地で働いていけますし、仮にその時はご縁が無かったとしてもまたこのエージェントに相談しようという気持ちになるものです。
更に言うと、自分以外のエンジニアを紹介してくれることもあります。
私はそれでは成り立っていると言っても過言ではありません。本当にいつも他の方をご紹介いただけることに感謝しております。
※E3では、フリーランスのSESだけではなく、フリーランスエンジニアと紹介先企業とが直接業務委託契約を締結することもできます。
E3ではITエンジニアのコミュニティ運営と人材紹介をしています
E3ではエンジニアの方と企業のマッチングをしております。エンジニアの方には転職希望の有無に関わらず、キャリア相談に乗っております。また企業様についても、採用にまつわるご相談も含めてお話しさせていただいております。
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