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みちらんが選んだイッてみたい海外の道ベスト3 #1ルート66 愛され続ける理由
最初にご紹介するのは、ルート66。
アメリカ人にとって、この名前を聞いただけでジーンと胸が熱くなる特別な存在なのだといいます。
今回はそのヒミツに迫りたいと思います。
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「起」北緯35度に沿った道
ルート66は、アメリカ中東部の大都市シカゴから西海岸サンタモニカまで大陸横断の約4千キロの一般国道です。
4千キロといっても、北海道から沖縄までよりも長い距離です。モデルプランによれば、一日500キロ程度を8日かけて走破するのが標準とありますが、実現するには情熱と体力が必要かも?
ルート66は、シンプルに路線番号。いわゆる名前がある道とは言えません。実は、道に名前があるとないとでは大違いで‥。詳しくは「道にも名前をつけてほしいたった一つの理由」に書きましたので、興味のある方はご覧ください。
ルート66の起源は、ネイティブ・アメリカンの古道と新大陸発見以降の交易ルートですが、西部開拓時代にに入り大量の人が行き来するようになると、冬の気候下でも安全に通ることが出来る北緯35度線に沿った道が整備されていきます。
これが現在のルート66の原形になりました。
「承」アメリカ繁栄の礎の道
全通したのは1926年。おりからのモータリゼーションの波にも乗って、大陸の東西を結ぶ大動脈として沿線の町々の発展を支えてきました。
1950年代にルート66は黄金期を迎えます。ガソリンスタンドをはじめ、モーテルやレストラン、ドライブスルーやファストフードといったアメリカンスタイルも、この道から始まったといえるでしょう。
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「転」復活の狼煙
しかし1960年代に入り、インターステート(州間高速道路)の建設が始まると状況は一転。交通量は徐々に減少していき、1985年にはとうとう廃線に追い込まれます。
ところが、このままではいけないと立ち上がった人たちがいます。その中心がアリゾナ州セリグマンで理髪店を営んでいたエンジェルさん。
荒んでいく町に心を痛め、議会にルート66の保存を認めるように働きかけます。
その努力が実り、廃線となっていたセリグマン東側の旧ルート66とキングマンからカリフォルニア州境界までの範囲が「ヒストリックルート66」として復活を遂げました。
アリゾナに端を発した復活の狼煙は、他の沿道8州(イリノイ州、ミズーリ州、カンザス州、オクラホマ州、テキサス州、ニューメキシコ州、カリフォルニア州)にも飛び火し、各州で米国ルート66協会が設立されていくのです。
交通の大動脈から観光道路へ、キャラクターの変更です。
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「結」風景街道
1990年に旧国道66号線(Historic Route 66)として復活。
2005年に972㎞が国指定の風景街道(National Scenic Byway)に指定されると、全米から観光客が押し寄せるようになります。
シーニック・バイウェイを直訳すれば、わざわざ寄り道をしてでも行ってみたい景色のよい道のこと。
山あり谷あり砂漠ありと、もともと変化に富んだ車窓風景を楽しめる道でしたが、西部開拓時代から1950年代の黄金期まで、アメリカの歴史を追体験できることが人気に拍車をかけました。
セグリマンも、ルート66でもっとも有名な田舎町として、今も多くの観光客が訪れています。
ルート66の波乱万丈のヒストリー。
これからもアメリカ人の心に響く道として生き続けることでしょう。
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「補」マジックナンバー66
ルート66は、20世紀の映画や音楽、小説などに数多く登場します。
ただこの道が今なおアメリカ人を魅了し続ける存在であり続けるのは、この道がルート66だったから。ん?
アメリカの国道番号は、南北方向の道路には奇数、東西方向には偶数を割り振るルールになっていて、順番ではこの道はルート62となるはずでした。
しかし、聞きやすくて言いやすいゾロ目の66番をわざわざ割り振った。この道を特別な道にしたいという愛が感じられる話です。
ルート66。
もはや番号を超越した愛称でした!
知れば知るほど、行ってみたくなる道です。
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