しくじり社長の旅館奮闘記 Vol.10
倒産寸前を何度も繰り返し、しくじりだらけの人生を少しでも教訓として役立てられたらと思いまして、私が学んだことを配信していきます。皆様のお役に立てたら幸いです!
【心ない一言でしくじり】
先日、ある方のYoutubeを見ました。娘さんが大好きだった吹奏楽の部活をやめると言ってきたということでした。どうしたのかと聞いたら、休むたびに先生から嫌味を言われるので嫌になったということでした。
私の会社でも、これまで多くの人が退職していきました。その理由は人それぞれですが、私の心ないひとことに傷ついて辞めていくこともありました。
逆に、苦手だったり、やりたいことでもないことが、自分のことを褒められたり、認めてもらえると、やりたいことに変わっていくこともあります。私たちは地域のトイレを素手で掃除していました(コロナ前)。その参加者の言葉で、
「トイレ掃除は正直嫌でしたが、リーダーの方が自分から手を突っ込んでやっている姿を見て、覚悟が決まりました。やっている中で、リーダーの方が私の汚れを落としているところを見て、良く落としましたねとか、キレイになりましたねとか褒められて、うれしくなりました。また参加してみたくなりました。」
と言ってくれました。
実は何をやるかよりも重要なのは誰とやるかなのです。
私たちは人によって感化され、影響されて生きています。その環境や人をどう選ぶかで、人生も決まっていくだろうなと思います。
吹奏楽を辞めた娘さんの話に戻りますが、その娘さんは吹奏楽を辞めて苦手な数学の塾に週5日行くと言ったそうです。なんで、嫌なことだったのに、やるようになったかというと、娘さんが来ただけで、その塾の先生が「今日も良く来てくれたね」と声をかけてくれるからだというのです。
職場でこのように声がけができていますか。私はこんな風に対応してこなかったなと思いました。私たちの対応を変えるだけで、社内の雰囲気も変わりますし、職場を良くするのは、まず私たちからなのです。私も自分を変えていこうと思います。
この娘さんのお話にはもう一つ興味深い部分がありまして、その部活の先生のことを娘さんは恨んでいないというのです。なぜかというと、そうなるのも仕方がないと言っていたそうです。それは、平日は授業で忙しく、土日は部活でつぶれてしまう。自分はこれだけ休まずにがんばっているのに、あなたは平気で休むのか、という気持ちになっているだけだということなのです。
これは、私たちにも言えることではないでしょうか。簡単なことですが、私たちは自分たちを忙しくして、自分と同じようにがんばれ!と相手に求めていることはありませんか。そうではなく、リーダーのあり方は私が楽しんでいれば、周りも勝手にそうなりたくなるというのが、うまくいく人のあり方なんだと気づかされました。
「ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨かれないように
人は人によって磨かれる」
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