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しくじり社長の旅館奮闘記 Vol.42

倒産寸前を何度も繰り返し、しくじりだらけの人生を少しでも教訓として役立てられたらと思いまして、私が学んだことを配信していきます。皆様のお役に立てたら幸いです!


【経営とは人づくり】

経営とは結局、人づくりだと思います。

私たち観光業は、コロナ禍の非常に厳しい時を経て、現在完全に復活しました。日本人旅行者も戻り、さらに円安で外国人旅行者が急増して、今や空前の追い風が吹いています。

そんな中、今度は人手不足というピンチが襲ってきました。折角お客様が来ているのに、働く人がいなくて満室までお客様を受け入れられないのです。

こういう人手不足を経験して思ったことは、人がいないと何もできないということです。

事業が廃業していってしまうのは、時代が変わったからとか、お金が足りないからとかではなく、結局のところ何が足りないかというと、やってくれる人がいないからなのです。

弊社にしても、目先の利益を追って無理に営業すれば、質が低下してしまいますし、休みも減ったり疲れてくると雰囲気も悪くなり、スタッフも辞めてしまいます。そうなると、さらに人手不足になります。結局、事業は人がいないと成り立たないし、経営とは力を合わせてやってくれる人を作っていかない限り、何もできないんだとあらためて思いました。

では、そういう人をどうやって作っていけば良いのでしょうか。

先日、小布施町で学校のトイレ掃除があり、ボランティアで参加しました。その時に参加した方から言われたのが、

「教えようとするな」

ということでした。

私はすぐに教えたくなってしまいますし、自分の話に酔いしれてしまいます。このnoteもその表れかもしれません。でも数々のしくじりから学んだのは、人に教えようとすればするほど、人は逃げていくということでした。それは相手のためになっておらず、自分の価値観の押し付けだからです。

最近弊社では、人育ての3つのステップとして、

  1. 関係作り

  2. 環境作り

  3. 役割作り

の3つが大事だと言っています。この3つの中のどこにも「教え育てる」という部分はありません。むしろ、作物を育てるがごとく、土を耕し、肥料と水を与え、あとは育つのを待つといったところです。

こう切り替えてからは、人に対する過度の期待も減りましたし、逆に価値観の押し付けもなくなり、育ち始めると相手から肥料をもらいに来るようになったと思っています。これが成長なんだと思います。

私たちはつい目の前の人の成長を急ぎたくなりますが、返ってそれがうまく行かない原因だったり、過干渉が増えて不登校や引きこもりの子どもを増やしてしまっているのかもしれません。私たち自身のやり方や行動を見直すことの方が大事なのかもしれません。環境さえしっかり整えば、人は勝手に育つものなのかもしれないですね。


「人育てのコツは、育てようとしないこと」



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