見出し画像

大地の芸術祭2024 農舞台、「32 Resting Stones/三⼆と休⽯」中崎透、キナーレ

3年に一度の大地の芸術祭に行ってきた。
大地の芸術祭は、新潟県南部の「妻有地域」と呼ばれる豪雪地帯で3年に1度開催される国際芸術祭。
大地の芸術祭 越後妻有アート トリエンナーレ2024
https://www.echigo-tsumari.jp/
10年ぐらい、毎回楽しみに見に行っている。
今回は9月の終わりに1泊2日で、そして10月に日帰りで。
山道の運転に自信がなくて、電車、レンタサイクル、ツアーバスで回った記録。

まつだい農舞台

7:04 東京発の新幹線で越後湯沢へ。ほくほく線に乗り換える。
9:12 まつだい駅に到着。
まつだい駅のすぐそばにある現代アートの美術館「農舞台」へ。
https://matsudai-nohbutai-fieldmuseum.jp/eat/#item-1
夏は9:30開館なので、それまで屋外の展示を散策。
青空に映える草間彌生作品。これを見ると、今年も妻有に来たなと実感。
周りのお花もきれい。

駅からも見える「花咲ける妻有」草間彌生 緑が濃い!


里山全体に広がる作品群

10時前でも既に気温は30度以上になっている。
小さな里山全体に作品群が点在していて、本当は半日ぐらいかけて散策するのだが、長い1日を考えて1時間ぐらいフラフラして屋内へ。

「棚⽥」イリヤ&エミリア・カバコフ

実際にお米を作っている棚田の中に農作業をする人をモチーフにした看板を設置する大胆な作品。看板は土地の方に似せて作られている。
黄金色に実った稲が映える。

農舞台の屋内展示は旧ソ連(ウクライナ)出身のアーティストで昨年亡くなった、イリヤ&エミリア・カバコフの回顧展のようになっていた。
「プロジェクト宮殿」という作品では、「天使に会いたい男が、途轍もなく高い梯子に昇って自らを危険な状況に置くことで天使に迎えに来てもらおうとする計画」、「性能の良いポンプで雲を地上に手繰り寄せ、給水屋乾燥地帯の加湿に使う計画」など、凡人には思いつかないような計画のプランがデッサンと造形で表現されている。

越後まつだい里山食堂

早めのお昼を食べに農舞台の中にある里山食堂へ。
地元の野菜料理のビュッフェになっている。車麩の唐揚げがおいしい。

野菜たっぷりのビュッフェ

ひととおり館内の展示を見終えて、レンタサイクルを借りに行く。
春に千葉県でやっていた百年芸術祭で見てから気になっている中崎透さんの作品を見に行くのだ。
土日ならアート巡りの巡回バスでも行けるのだが、あいにく今日は平日でバスは休み。
諦められずにいたところ、観光協会のページに中崎さんの作品の先にあるまつだい温泉まで自転車で行くプランが掲載されていたのだ。これ、行けるんじゃ?と思って電動自転車をレンタル。googleマップによると自転車で40分ぐらいかかるらしい。

まつだい駅の観光案内所で電動自転車をレンタルして、いざ作品へ。
観光案内所の方に幹線道路はトラックが多くて危ないから、なるべく脇道を通るようにと、おすすめのルートを教えてもらう。

そして40分ひたすら自転車を漕ぐ。
教えてもらったルートは、あまりにも人が通らなくて、ここで倒れたらどうなるんだろうと不安になる。山道を熊が出ないように歌いながら進む。

暑さもあって(当日は35度の予報)、もう無理、引き返そうと思ったところで、中崎さんの作品「32 Resting Stones/三⼆と休⽯」に到着。

この集落で2人の俳人の句と人生を、インタビューとライトボックスで表現されている。

村で歌舞伎をされていた思い出。
昔の思い出の語り口が素敵

独占状態の静かな環境で見れてよかった。
帰りはほとんど下り坂だったので、なんとか観光案内所まで帰って自転車を返却。

14:42のほくほく線で十日町に移動。
十日町駅から歩いて越後妻有里山現代美術館 MonETへ。
中庭に「モネ船長と87日間の四角い冒険」のインスタレーションが展開。
中に入れたり、水盤を渡れたり、体験型のものが多いわりに、人が少なく寂しい感じ。夏休みが終わった後の平日だからだろうか。もっと子供たちでにぎわっている時に来たかったかも。

「Palimpsest: 空の池」レアンドロ・エルリッヒ
《阿弥陀渡り》原倫太郎+原游、《Tape Echigo-Tsumari》ヌーメン/フォー・ユース
「溢れる」加藤みいさ

自転車漕ぎの影響で足が痛くなってきた。
MonETに併設された日帰り温泉施設「明石の湯」に寄って、十日町市内のビジネスホテルへ。

いいなと思ったら応援しよう!