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老子 第11章 空という役割

老子の教えから、今、私の見ているこの世界のことを捉え直していこうと思います。

本日は第11章🌟
空という役割について書いてあります。

車輪というものは三十の*輻(や)で構成され、中心には*轂(こしき)が通っている。その轂の中央に車軸を通す穴が空いているからこそ、車としての役割を果たすことができる。
粘土をこねて器を作る。窪みという空間があるから器としての役割を果たすことができる。
戸や窓という穴をあけて家を作る。通り道ができるので家としての役割を果たすことができる。
故に、形のあるものをうまく使うには、「空」という役割を果たしている必要があるのだ。

*輻(や)…スポークともいい、車輪を構成する部材のひとつ。古代中国では30本と決まっていたそうです。
*轂(こしき)…輻の集まる部分

なるほど。
ものというのは「空」という性質があって役割を果たせるのですね。


この章について書くにあたり、ベストなタイミングで「空」の大切さを知る機会に恵まれました。



カフェでパソコン作業をしていたら、ちょうど街頭演説が始まったんです。

街頭演説が行われると知らない私は、まさに演説を聞くのにベストポジション的な所にいたんですけど、イヤホンつけて作業に没頭していて。


それで、11章の老子の記事にとりかかろうとして、うーん。続きは家でしようかな〜と帰ろうとしたら、「そこの席空きますか?」って声をかけてきたおば様たち。

やってしまった!!!


おそらく、そのおば様たちは私の座っている席が今にも空かないかと、ずっとタイミングを狙ってたんでしょう。

席の位置が悪くて、体を振り返るようにして演説を聞いていて、体が相当疲れたでしょうね。


私には椅子とテーブルさえあれば良くて、シンプルにスイッチしてあげれば良かったんです。

でも目の前のことに没頭してた私は全く気づかなかった!
「空」がない状態です。

「役割を果たすとはー」という最もらしいことをシナリオとしてイメージしていたんですけど、あなたが気をつけるのはそこじゃないと自然が教えてくれました。(苦)

チャンスやサインって実はこんなものです。
目の前にある。
☯️


参考までに車輪の絵🛞


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