フランス人が書いた日本語の教材を読んでみた
数年前、オンラインで日本語を教えていた頃のことです。
アマゾンの「日本語」のカテゴリーで、どんな書籍が人気なのか見ていました。
表示された書籍のリストを眺めていたところ、フランス人が書いた日本語の教材を見つけました。
語学関係の企業が監修しているのではなく、この方が個人で出版なさっているようでした。この日本語教材のほか、日本の文化に関する書籍を十数冊、出版されていました。お名前と書籍名は伏せておきます。
この日本語教材が気になったのでサンプルぺージを見ると、文法・語彙・練習問題と解答で構成されていて、全体で160ページ程。
日本語を教える時の表現や説明の仕方を学べそうだと思い、ポチっとしました。(ペーパーバックのみの販売でした。)
本が届き、さっそく読み始めました。
日本語の語順や、単語の発音ポイント、過去形などの時制について、フランス語での説明の仕方がとても参考になりました。
一例を挙げると、フランス語は語末の e は原則 muet(発音しない)ですが、「eは常に é のように発音します。」のように説明されていました。
こういうシンプルな言い方が、自分ではなかなか思いつかなかったりするのです。
他には、数字や人数の数え方、曜日や日付の言い方も網羅されていました。
この本を参考にしながら、次のクラスではこれを教えようと考えついたりしたので、大変助かりました。
所々、ひらがなとカタカナの表記が混ざって「ばナナ」とか「アにめ」となっていましたが、そこはご愛敬ということで・・・。
時にはこうした教材に目を通してみるのもいい勉強になるなと思いました。
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