見出し画像

俳句津々浦々(41)

副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。


秋の雲吾子のノートの字は読めぬ

そうなのよ。久しぶりに見た吾子(たぶん息子)のノートの字は、相変わらずの悪筆というか、なんだか、あちこち向いて踊っているようで、本人は楽しく書いているのは分かるんだけど、誰にも読めないし。これで良く先生に読んでもらってるわねえ。先生、偉い! さすが先生。とは思うんだけど、やっぱり私には読めない。楽しそうなのは分かる。字が躍ってるもん。でも読めないのよ。明日、本人に聞いてみるかなあ。でも、本人も分からないんだろうなあ。自分の書いた字くらい、読めよ! っていってやろう。でもなあ、秋の雲みたいなふわふわした子だし、どうだかなあ……。

~2023年10月14日 福島 夏井いつき 句会ライブin 富岡~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)


nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。

■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。