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俳句津々浦々(38)
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。
秋の風音をノートに書きとめる
悩んだのは切れ。「秋の風音を」で切るか、「秋の風」で切るか。いまさら作者に聞くことも出来ないので。まず、「秋の風音」とすると風の音そのものをノートに書き留めていると。「秋の風」とすると風音だけでなく、街の喧騒や人々の話す声や工事音や、さまざまの音が溢れてきて、秋の風の中にある生活や人の姿も見えてくる気がする、ので、こちらの読みを優先したいのだが。真っ白なノートに書き留める音たちは、どんな風景や心を映し出すのだろう。そのノートを覗いてみたくなった、そっと。
~2023年10月14日 福島 夏井いつき 句会ライブin 富岡~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)
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nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。
■日本俳句教育研究会(nhkk)
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