
俳句津々浦々(35)
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。
秋の風三宝さんにカツ三つ
三宝さんが少しの謎。でもね、カツを三つ注文したんですよね。ということは、三宝さんはトンカツ屋さんか町の食堂か。そこにカツを三つ注文するということは、なんか、良いことがあったのか、お客さんが来たのか。いや、ひょっとすると子どもが明日は受験で、「カツ!」なのかもね。三つが微妙にいいですね。一つではなんだか淋しいし、五つとかでは、忙しいだけのためという気もするし。「秋の風」という季語が持つ、清々しくもなんだか、心淋しさもある感覚もいいですね。カツ三つがどんな未来を持っているのかが気になるなあ。
~2023年9月24日 大阪 夏井いつき 句会ライブ in 八尾市~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)

nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。
■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。