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俳句津々浦々(36)

副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。


産科医のベル鳴る机星月夜

当直医のデスクか。ナースステーションからの連絡のベル。そういえば、〇井さん@伏字、そろそろだったなあ。「あ、はい、何分ぐらい? あ。そう。じゃあ、分娩室のほうへお願いします。」それからは、出産までの3時間。「おめでとうございます。3100グラム。元気なお子さんです。」さて、当直に戻るか。その前に、屋上の空気でも吸うか。ああ、月は無いのに明るいなあ。星月夜って言うんだったよなあ。さあさ、早くデスクに戻らないと。今夜は産気づく人多いようだしなあ。こんな明るい星月夜だしなあ。

~2023年10月14日 福島 夏井いつき 句会ライブin 富岡~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)


nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。

■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。