つくりモノの視線
部屋で着替えを
していたときのこと。
視線を感じたので
あわてて着替えをすませて
みてみたら
なんのことはない。
学生の時分につくった
建築模型の住人でした。
あわてたことが
急に恥ずかしくなり
そしてすぐに
うれしくもなりました。
この建築模型の住人は
ボクの中で、たしかに生きていて
この空間は
ボクにとってフィクション
ではなかったということが
わかったからです。
ボクがつくったモノを
ボクがどのように認識しているのか。
こんなに客観的に気づかされたのは
はじめてのことでした。