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ところで、僕は2人いる

ぼく、夢を見たんです。2020年の初夢です。

夢の中のぼくはテーブルで仕事をしていて、その時に声が聞こえたんです。

透明なテーブルの上でアイデアを練り、
白いテーブルの上でインプットせよ。
そして木のテーブルの上でアウトプットを試みよ。
12000回の打ち合わせをするというよりは12000種類の打ち合わせをする感覚で。

という夢です。

これは夢の中のぼくの声なのか、心構えなのか、はたまた天の声なのかは定かではないんですけれども、とにかくそんな夢を見たんです。

朝起きた時になんだかとってもうれしくなってしまって、いつものようにさっそく手帳にメモをしたんですけどね、なんでこんなに嬉しいんだろうってちょっと冷静になって考えてみたんです。

ほとんどの人間って16時間起きていて、8時間は寝てますよね。僕らの日々のストーリーってどこか1日の2/3ずつの出来事が積み重なって人生が進んでいるような意識ありませんでした?起きている間に起こった出来事だけが、積み重なって人生になっていくような、そんな認識なかったですか?

でもこれ、ぼくの場合全然違っていて、1日の1/3のぼく。つまり寝ている間のぼくも、ときどき人生にアクセスしてくるんです。しかも要所要所大切な場面では、必ず夢を見ます。
2020年は仕事を辞め、フリーランスとして人生の舵を大きく切った年だったので、
きっとこれを大切な場面だと捉えて、夢を見せたんだろうなぁと思います。
環境が大きく変わり、思考量もふえてパンパンになった脳みその整理を手伝おうとしてくれてるんだろうなぁとおもったらすごく嬉しくて、その日の朝はすごく心地よかったです。

夢って不思議で、一見オカルトみたいに思われがちなんですが、ぼくは夢をとても大切にしています。起きている時のぼくが学んだことや感じたことを整理する場所として夢が存在するって考えているからです。よく、勉強した内容が寝ている間に整理されるって言いますよね。あれと同じです。

コンピュータでいうとデフラグにイメージが近くて、言葉にできなかった言葉や、まだ細胞の奥底でかろうじて感じ取っている程度の閃きの断片を編集して、抽象的な映像で気づかせてくれるものだと考えています。

そしてこのなんだかよくわからないアヴァンギャルドな映像作品の解読を任せられるのは、だいたい起きている時のぼくなんですよね。

この解読を急いでしてあげないと、せっかく寝ているぼくが、一生懸命に編集して、起きているぼくが前に進むためのヒントを教えようとしてくれたのを無駄にしてしまうので、とにかく急いで、心理学専攻の大学の助手に相談しました。

彼は、解読するときに重要なのは、夢で見たもののそれぞれが自分にとってどういうものなのかを自問自答することだっていうふうに教えてくれました。今回のぼくの夢の場合は、

テーブル
透明 アイデア
白 インプット
木 アウトプット
12000回の打ち合わせ
12000種類の打ち合わせ

について自分がどういう印象を持っているのかを一つ一つ考えることが必要で、

透明に対するぼくの印象は、
あるようでない。ないようである。
白は、記録に長けている。
木は、柔軟に形を変える。

12000は、多いという印象を受けたので、たくさんのという解釈。

テーブルは、心理学の世界では、思考する場と捉えることが多いらしく、これらを統合して、意味をもたせると、

ないようであるものを見つめ、新しい価値を与えることでアイデアの脳みそを鍛えよ。
既に存在する価値を正しく記録することでインプットの脳みそを鍛えよ。
柔軟に創造することでアウトプットの脳みそを鍛えよ。
アイデア脳、インプット脳、アウトプット脳この3つの脳みそで考えた末、
たくさんの打ち合わせをするのではなく、たくさんのパターンを試す打ち合わせを心がけろ。

という意味になりました。
ここまでできて、ようやく寝ているぼくが起きてるときのぼくに言いたかったことが理解できました。この助言は起きているぼくにとって、やっぱりしっくりくるもので、まさに会社員だった頃のぼくができていなかった目標そのものでした。
そのため、2020年はこのイメージを持って日々の生活をおくっています。

もちろん、アイデアを練るときは透明なテーブルで、インプットをする時は白いテーブルで、アウトプットをする時は木のテーブルで考えを巡らせています。

なんとなく、現実世界の起きている自分。創造世界の寝ている自分。この2人の自分が本当にいる気になってきませんでしたか?いつもの日常が少しだけ豊かになるこんな出来事が僕にとっての幸せです。

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