見出し画像

GWL : 『雪月花の時、最も友を思ふ。』-美心の友心。

「(前略)古今東西の美術に博識の矢代幸雄博士も『日本美術の特質』の一つを『雪月花の時、最も友を思ふ。』という詩語に約められるとしています。雪の美しいのを見るにつけ、月の美しいのを見るにつけ、つまり四季折り折りの美に、自分が触れ目覚める時、美にめぐりあふ幸びを得た時には、親しい友が切に思はれ、このよろこびを共にしたいと願ふ、つまり、美の感動が人なつかしい思ひやりを強く誘い出すのです。この『友』は広く『人間』ともとれませう。」
川端康成
via. 『美しい日本の私 (講談社現代新書)

20090110

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?