創造の現場―映画と写真による芸術家の記録 展 レポ
アーティゾン美術館レポの続きです。
今回目玉として観に行った「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」
と同時開催していた「創造の現場―映画と写真による芸術家の記録」。
時間の関係でゆっくりは観られませんでしたが(というのもこの展示は映像作品がメイン)、このアーティゾン美術館の前身となるブリヂストン美術館の歴史も垣間見ることもできました。
ブリヂストンタイヤ創業者石橋正二郎の息子、石橋幹一郎が発足させた「映画委員会」では、「美術映画シリーズ」と冠し、1964年までに61人の芸術家を取材して17本の記録映画を製作しました。
これらは梅原龍三郎や高村光太郎といった日本の芸術家たちの制作風景や日常の様子を記録した、大変貴重な映像資料です。
幹一郎は「本当に美術を愛し、理解に努力している人びとの助けとなり、また芸術の先達たちの動く肖像画を伝える」ことを念願にこのプロジェクトに尽力していたとのこと。
アートを愛しリスペクトする者により制作された、大変珍しい映像です!
生き生きとした芸術家達のインタビュー、日常風景から制作風景など、とても興味深い内容でした。
ただ…少し残念だったのは、白黒映像だったことですね…(時代で仕方ないことですけどね)
白黒だと、せっかくパレットの上で色を混ぜ合わせていても、それが何色で何を表現するために作られているのか読み取るのが難しかった…
とはいえ、各者の記録映像とともに作品が展示してあり、かなり見応えのあるものとなっていました。
日本の近代芸術の変遷を、映像とともに楽しめる機会なんてなかなか無いですよね。
また、この美術映画シリーズと併せて美術館が所蔵しているコレクションや他美術館からの借用作品と、現代美術の現場を記録し続けた写真家、安齊重男の写真作品も並列して展示されています。
このように様々な側面から、日本の近現代美術の「創造の現場」を概観することもできることでしょう…!
そして、アーティゾン美術館レポはまだ続きます。
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