「堀江和真 にゅいな 部屋」展 レポ
私が交流を持つアーティストの中でも、最も古くから繋がりのあるのが彼、堀江和真さん。
今回はそんな堀江さんの個展へお邪魔してきました!
場所は、東京都町田市の外れに位置する「アトリエ・トリゴヤ」の内部一区画を改装して作られたアーティスト・ラン・スペース、「ナミイタ」。
ここは元養鶏場のアトリエという、かなり個性的な場所であり、ナミイタは通称「オルタナティブ掘っ建て小屋」!
その名の通り、会場に到着した時の私の第一印象は、
「…え、会場ココで合ってる??」でした。笑
一抹の不安を抱えながらも吸い込まれるように奥へと突き進むと、…あったあった!個展のポスター!(ホッ…)
そして、外観に引けを取らない個性的な世界が、もちろん中でも待ち受けているのです!
今回の個展のテーマである「にゅい な部屋」、にゅいとは"アンニュイ"のニュイということで、強いメッセージ性を敢えて持たせず、各自に感じ方を任せたいという思いから、そのようなテーマになったそうです。
堀江さんの作品は、パッと見ポップで可愛らしい、親しげな雰囲気を感じさせます。
しかし、額を心理療法で使われる「箱庭」にたとえて、絵を描くことを箱庭療法のようだと話していた彼にとって「表現すること」は深い意味を持ちます。
"セルフウェルネス"
様々なアーティストから話を聞くと、そのような回答をいただくことをとても多く感じます。
この情報過多かつあらゆる多様性に溢れた世界で、自分という存在を確立させることは容易くない。
製作すること、自己表現することが、こんな世界でも迷子にならないための、地図、磁石、羅針盤のような…
そんな風に感じさせます。
それを持つ者は流されることなくしっかりと立っている。
どんな人にも、私にだって、皆がそれぞれの羅針盤を探している。
きっとあるはずです。
そして、堀江さんの作品にはそんな自己セラピーのような側面がありつつも、観る者をワクワクさせるような仕掛けもあります。
絵の中に記されている日付と時間は、その作品の製作時間をメモしたもの。
そしてかかった時間の分だけ、縁が削られていく。
なので作品によって角の丸みや縁のサイズが違うのです。
完成された姿を鑑賞するだけではない、その作業過程も想像させるような表現方法です。
私が1番の見どころとして注目したのは、やはりプラバンマグネットの数々でしょうか。
その製作数は何百(何千!?)にも及ぶとか。
ひとつひとつがオリジナリティ溢れていて、宝探しのような感覚に!
お土産にも何点かいただいちゃいました。
こちらの作品は、swimウェアメーカーともコラボするそう。
その話を聞いて、"あぁ、ついに堀江さんが世間から見つけられてしまった…!"などと思った私。
…ううん、彼のスタンスはずっと変わらない。
見つけることができるかどうかは、こちら側の問題なのだ。
やっと世間が彼に追いついてきたのかもしれない。
彼の開いている子供絵画造形教室「アトリエ くま」からも、堀江さんのエッセンス溢れるアーティストが、今後続々と誕生していくんだろうな。
また、この「ナミイタ」繋がりで、写真家の東間嶺さんはじめ、素敵なアーティストさん達とも知り合うことができました。
堀江さんの周りに自然に集まる人々も皆個性的なんですよね。
そんな輪の中に、ちょいと私もお邪魔してどんどん楽しんでいきたいー!
これからのご活躍にも目が離せません。
5/15まで開催中の「にゅいな 部屋」、是非足を踏み入れてみてはいかがでしょうか!
https://arttruck.cultural-rights.org/20230426/オルタナティブ掘っ立て小屋「ナミイタ-nami-ita」/
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