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「不思議の国のアリサ」展 レポ

「不思議の国アリサ」こと、アダムス亜里咲さんの個展、"Where home is."展へ。in中目黒MDP GALLERY!


アリサさんの作品は、去年スクランブルスクエアの+ART GALLERYで開かれた「3人展」にて初めて知りました。

その時に作品とご本人、どちらにも魅了されてファンになり、今回初めて個展にも遊びに行かせていただきました!

3人展で観た3Dプリントの作品のほかにも、ペインティングやセラミックの作品もあって、アリサさんの世界観をたっぷり堪能できました〜!


中でも今回存在感のあったモチーフ「USSAN(うっさん)」。
長い垂れた耳(多分ウサギ)、眠そうな幸せそうな不思議な表情、そして長くて大きな手足、…と、文章で形容すると全然イメージ湧かないですよね。笑

このモチーフは、アリサさんが一番最初に生み出した作品だそう。
そして、なんとモデルは「自分」。
アリサさんはセルフウェルネスとして自分の分身を生み出し、その子たちに感情を投影させている。

USSANは、手足が大きい自分のコンプレックスからできたモチーフなのだそうです。


他にも、カラフルな脚のモチーフが、まるで花が花瓶に飾られるかのように展示された作品も。
この作品もまた、自身の脚に自信をもっと持ちたい、という思いから作られたのだそう。
誰もが自分の身体のどこかしらにコンプレックスはあると思うけど、それを花のように飾って慈しんでしまおうなんて、なかなかそんな思考は生み出せないですよね!


幼い頃から背が高く手足が人より大きく、それをコンプレックスに感じていたというアリサさん。もちろん、今となってはその抜群のスタイルは他人から見れば素晴らしき長所ですが…
それでも、ハーフで、身体が大きくて、「どうして私はみんなと違うの?」
という幼少期のコンプレックスは、その後の人間形成にも大きく関わっていったと思います。


私も幼い頃は、周りより成長が2〜3年早く身体が大きかった。おまけにハーフだから目立つし、実年齢より大人扱いされてしまうので子供らしく我儘に振る舞うことをあまり経験できないまま成長してしまった…
これは間違いなく、私にとってもコンプレックスで。

もっとありのままの自分を受け入れて慈しめたらよかった…
アリサさんの作品を見ていると自分の幼い頃を思い出すし、そんな気持ちになる。


また、アリサさんの作品はいわゆる「キモかわいい」系に属するのかな?
ちょっとおどろおどろしい雰囲気もありつつ、可愛らしさもありつつな作風です。
そのような作風って、場合によっては、単に奇をてらっているだけ、人とは違うんだと主張したいだけ、にも捉えられかねない。
本当の「個性」と、「個性ある風」の境界線って実はすごく難しいと私は思うんです。

でも、アリサさんご本人に触れてみるとむしろ「周りと違うことがコンプレックス」だったことと、「人とは違う自分を受け入れて、ありのままを愛する行程」を感じるのです。
単なる"人とは違う何かになりたい、だから変わったことをやってみる"
のとは真逆のベクトルですよね。
彼女はとてもナチュラルで"普通な"女性なのです。


だから、苦しんだ。そして生み出せた。


あんなに個性的なモチーフと作品なのに、自然だし違和感もなく心にメッセージが届くのはそういうことなんじゃないかな。


まだまだ若い彼女が、これからアーティストとしてどんな風に活躍されていくのか楽しみです。
素敵な個展に行かせていただき、ありがとうございました!



http://mdpgallery.com


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作品の写真をたくさんアップしているので、ぜひインスタもご覧ください!

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