SUPER OPEN STUDIO(S.O.S.)2023レポ
昨年11月に開催された、Super Open Studio(スーパーオープンスタジオ)2023。
今回、遅ればせながらこちらのレポをしたいと思います。
というのも、この年末に急に飛び込んできた悲しいお知らせがありました。
スーパーオープンスタジオにも参加しており、去年5月に開催された堀江和真さんの個展「にゅい な部屋」の会場にもなったナミイタのある"アトリエ・トリゴヤ"が火事により全焼してしまったのだそうです…
40年以上もの歴史を持つ"アトリエ・トリゴヤ"。オルタナティブ掘立て小屋、なる呼び名の通り、ものすごく味わい深い空間でした…
木造だったりトタン屋根だったり簡易的なプレハブ造りだったり。
スーパーオープンスタジオに参加のアトリエはじめ、長く色々な人に親しまれてきたアトリエは経年劣化している建物が多いように見受けられます。
でもそれが、「味」であり「趣き」であり、まさに愛される理由のひとつだと私は感じます。
ピカピカの無機質なビルじゃ表現できない空間。
なんとかまたあのトリゴヤの、ナミイタの雰囲気を復刻できないだろうか…
微力ながらも、私もお力添えできればと思います。
2024年は、年明け早々全国で厄災が続きましたね。
「日常」だなんて容易く呼べるような日常が、如何に有難いものであるかを、考えさせられました。
そんな中、人々の感情の橋渡しになるものはやっぱりアートだと思わずにいられません。
音楽、歌、美術、視覚芸術、文章…
「感じる」という行為に直接訴えかけてくるものは、いつだってどんな時代だって、人々の共通言語となりました。
きっと、これからも。
さて、それではスーパーオープンスタジオのレポを始めたいと思います!
2022年度もレポを書いているので、是非こちらもあわせてご覧くださいね。
私にとっては2回目となるスーパーオープンスタジオとなりましたが、今回は「アトリエ・ボイス」に加えて「クンストハウス」にも行くことができました!
ひょんな出会いでご案内していただいた内海さんに、この場を借りてお礼申し上げます!!
バスツアーだとスムーズにスタンプラリーもできるのですが、私はゆっくりじーっくり楽しみたいのでツアーではなく単身で足を運ばせていただきました。
まずは、堀江さん率いる「スタジオ・ボイス」。
入り口を進むと、大きなブロンズ像が。
痩せ細った生々しい銅像がまず目に入った時は、思わずギョッとしてしまいました。
しかし、そんな第一印象とは対照的に、こちらの作品は渕田真里名さんのもので、「愛おしい人」というタイトルだそう。とても想像力を掻き立てられます。
そんな作品を筆頭に、個性的なアーティスト達の作品が制作過程ごと展示されています。
インスタより沢山の作品達を動画でまとめて載せていますので、是非ご覧くださいね。
また、前回訪ねた時のことを覚えていてくださった、アーティストの丸山嶺さん、渡利達彦さん
お声掛けいただきありがとうございました!
堀江さんは益々精力的に活動されており、今年の春にはオーケストラとのコラボも控えているそうです。
オーケストラのステージの装飾、こちら通常なら何かセットをしようとすれば、大掛かりな制作やそれに伴う移動が発生しますが、堀江さんのセットはなんと"付け外し自由"なオブジェたち。
持ち運びも簡単な上に、壁へ取り付ける組み合わせ次第で何通りもの作品に生まれ変わる…
目から鱗とはまさにこのこと。ミニマムな堀江さんの世界観が、大きなステージでどんな風に彩られるのか楽しみですね。
また、堀江さんはツアーのガイド役も務められており、さながら引っ張りだこ状態!
自身の作品の説明もしつつ、ツアー参加者達を誘導していました。お疲れ様でした!
次は「クンストハウス」へと続きます。
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