11_「ふれあいまつり」振り返り編 【山の日本語学校物語】
これは、とある町に開校した「山の日本語学校」(仮名)の物語です。ITエンジニアの専門日本語教育、プロジェクト型のカリキュラム、地域との連携などなど、新たな言語教育の実践とその可能性について、当時の記録をもとに綴っていきます。最後までお付き合いください。
この連載を始めるに至った経緯については、「00_はじめに」をお読みください。
9回、10回は、1stプロジェクトの第1ステージで行った「ふれあいまつり」というイベントへの参加の準備、また、当日の様子について書きました。11回からは、「ふれあいまつり」のその後の展開について書こうと思います。
08では、1stプロジェクトの全体スケジュールについて書きましたが、3〜4週目の第2ステージでは、「ふれあいまつり」で分かったことを整理し、興味を持った団体に、個別に追加インタビューをするという活動を考えていました。しかし、この予定は、大幅に変更されました。全く想定していなかった活動が展開されたのです。当時の記録を見ても、この2週間は、何回もスケジュールが書き直されています。担当教師間で何度も話し合いながら、方向性を決めていった様子が窺えます。
そこで、第2ステージでは、10月30日〜11月10日の2週間の授業記録をもとに振り返り、以下のポイントで当時の様子を振り返ってみたいと思います。
- 「ふれあいまつり」の振り返り(11回)
- 「ふれあいまつり」出店事業者へのインタビュー調査(12回)
- 「山の日本語学校」のブース内で行ったアンケート調査(13回)
今回の第11回では、「ふれあいまつり」の振り返りをもとに、ここで生まれた葛藤や気づき、それに対する教師の働きかけについてまとめてみたいと思います。
「ふれあいまつり」を振り返る
「ふれあいまつり」の翌日は、小峰先生の授業でした。この日は、以下の計画で進めています。
共感していただけてうれしいです。未来の言語教育のために、何ができるかを考え、行動していきたいと思います。ありがとうございます!