3-2 研究の形態 〜 実験研究と観察研究
今回の統計トピック
統計的な研究デザインの分野における実験研究と観察研究の区別を考えます。
公式問題集の準備
「公式問題集」の問題を利用します。お手元に公式問題集をご用意ください。
公式問題集が無い場合もご安心ください!
「知る」「実践する」の章で、のんびり統計をお楽しみください!
問題を解く
📘公式問題集のカテゴリ
データ収集の分野
問2 研究の形態(データ無し)
試験実施年月
統計検定2級 2019年6月 問5(回答番号11)
問題
公式問題集をご参照ください。
解き方
題意
統計学の観点で区分する「実験研究」と「観察研究」の概念の理解を確認する問題です。
ひとまず、実験研究と観察研究の内容を見ておきましょう。
統計と研究
一般に、研究・実験・調査等は、ヒトやモノ、社会などの「一部分」を対象にして行われることが通常です。
一部から得られたデータは、母集団(全体)から抽出した標本(一部)です。
研究等の結果から得られる標本としてのデータから、全体としての母集団を推し量ることができるように、研究等のデザインには統計的な観点を取り入れる必要がある、ということのようです。
実験研究と観察研究
一般に、研究等に介入できるのが実験研究、介入できないのが観察研究。
介入は、たとえば、新薬の投薬、新しい肥料の施肥、新製品の試用などの条件設定に研究者・実験者・調査者等が介入できること、のようです。
問題に戻ります
問題文の3つの研究の方法が実験研究と観察研究のいずれに該当するか、検討します。
■研究の方法A
調査の比較条件は「国公立大学の進学」と「私立大学の進学」です。
大学への進学先の決定は既に調査先である進学者が行っていて、調査者は進学先の決定行動に介入していません。
観察研究です。
■研究の方法B
治験の比較条件は「新しい治療法の適用」と「従来の治療法の適用」です。
研究者が被験者を無作為に2つの治療法グループに振り分けています。
研究者が治療法の適用に介入しています。
実験研究です。
■研究の方法C
調査の比較条件は「1日平均3合以上飲酒していたか」「1日平均3合以上飲酒していなかったか」です。
飲酒歴は既に調査先である患者が行っていて、調査者は飲酒行動に介入していません。
観察研究です。
解答
④です。
難易度 やさしい
・知識:実験研究と観察研究
・計算力:不要
・時間目安:1分
知る
おしながき
公式問題集の問題に接近してみましょう!
今回は、実験研究・観察研究の内容を詳しく掲載するサイトのご紹介にとどめます。
面白いネタができましたら、改めて追記いたします。
実験研究・観察研究
📕公式テキスト:3.2 統計的な研究の種類(101ページ~)
統計的な研究の種類は、研究デザインの分野の話題です。
実験研究と観察研究の違いは「解き方」の記載をご覧ください。
また、研究デザインの詳しい内容は、ネットに有益な情報がたくさん揃っているようです。
たとえば、次のサイトが参考になります。
ありがとうございます!
実践する
今回はお休みです。
電卓・手作業で作成してみよう!
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EXCELで作成してみよう!
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EXCELサンプルファイルのダウンロード
今回はファイル提供はありません。
Pythonで作成してみよう!
今回はお休みです。
Pythonサンプルファイルのダウンロード
今回はファイル提供はありません。
おわりに
研究デザインの分野の話題が思いつきません。
なにかネタがありましたら教えてください!
よろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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