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最近私が改めて思う「人間の心の機微」


今回は、久し振りに「人間の深層心理」に付いて語ってみました。

多くの方達がこういう事に無意識に生きていて、享楽的に「今が楽しければそれで良い」と、あたかも「今の辛い現実を忘れるかの様な生き方」を良しとする様な風潮が世の中にはありますが、

でもそうした生き方は、果たして「本当に自分を大事にする生き方になっているのだろうか?」という事を、私は昔から思って来た一人だと思います。

何故なら「今・ここに集中して精一杯生きる」という事と、刹那的な「今が楽しけりゃそれでいい=現実逃避」という生き方は、"似て非なるもの"という事を若い頃から感じて来た一人だからです。

例えば、「今が楽しけりゃそれでいいんだよ」という生き方を信条として来た私の兄は難病に罹り「この世で楽しい事が何も無い」という言葉を残して、若くしてこの世を去りましたし、

自分の欲望のままに、若い頃からそういう生き方をして来られた私の知っている先輩の方達の老後は皆何処かやつれて、私には決して幸せそうには見えませんでした。

彼らがやつれてしまった原因は、記事の中にも書かせて頂きましたが、心の何処かに「後悔」や「罪悪感」や「喪失感」「自己嫌悪」というものが生じてしまい、

常に自分で自分を責める心=自分自身を大事にして来なかった生き方から無意識に生じる空しさというものが、必然的に生まれてしまうからなのではないかなと私は思っています。

反対に一期一会の精神で「今を大事に生きて来られた方達」は、年齢を重ねても常に心は若々しく、生き生きとした人生を送られている=ご自分を大事にされながら丁寧に生きて来られた充実感や、

そういう生き方から、どの様な結果でも「全てを受容する事が出来た納得感」というものを感じます。

人生というものは長期戦ですので、生まれてから死ぬまでをトータルとして見てみないと「私達には観えて来ないものがある」という事を、最近改めて感じている私でしょうか。

私は死ぬ時にモヤモヤしたものを自分の中に残したくないので、自分を今まで以上に大事にしながら、これからも一期一会の精神で、"今・ここ"を感じながら生きて行きたいなぁと思っております。


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