大学で首席だった私が行き着いた場所
私は大学首席だった現在30歳のサラリーマンである。首席だった私が行き着いた先を紹介する。
結論から言えば、優秀な人材に囲まれて休みも十分にあって、世間から見れば高収入な方な環境であった。しかし、現在、当初求めていた安定、評価を手放して、更に満たされるためにもがいている。
首席になるということは、ほぼ全ての教科で満点近い成績を取り続けたことになる。これには、コツというかテクニカルがいる。ようするに、傾向と対策を理解し、確実に出題されるであろう問題を抑えることだ。その作業は狙ってやるので、純粋に頭がいいとかそういう類のものではないのではあるが、首席であることは就職に有利である。これは大学にもよるが、学科ごとの求人をどれも選び放題である。こうして、ある程度、福利厚生が保証された企業の内定を取ることができる。私は無事?大手の企業に入社し、自分の可能性を信じ、世の中もまだ知らない世界にワクワクしていた。
社会人になり、楽しいことも苦労したこともあった。違う年代の人たちと共に、目標をかかげて継続的に取り組んでいくことは、これまでの経験ではなく、新鮮だった。また、自身でも課題やテーマを与えられたり見つけたりして、切り開いていくのは、マズローの5段階欲求のまさに自己実現欲求が満たされていった。
そんな私は今、マズローの5段階欲求の上のステージである自己超越 (Self-transcendence) の段階にきていると思う。より過去や未来に囚われず、今自分が熱中したいと思うことを、素直にやりたいと思うようになったのだ。これまでは、誰かに評価されたり、能力を上げたりしたかった。正直、自分の状態が良ければ、自分が社会を何かしらの形で引っ張っていって社会貢献できると思っていた。振り返って見れば、その都度の目の前にある課題は熱中できたし、楽しくもあった。
ここにWikipediaからの自己超越に関する引用をのせる。
「在ること」 (Being) の世界について、よく知っている
「在ること」 (Being) のレベルにおいて生きている
統合された意識を持つ
落ち着いていて、瞑想的な認知をする
深い洞察を得た経験が、今までにある
他者の不幸に罪悪感を抱く
創造的である
謙虚である
聡明である
多視点的な思考ができる
外見は普通である (Very normal on the outside)
私はサラリーマン生活を経て、複数の自己超越のステージに行っている人に会った。(記事にまとめたので掲載しておく)
サラリーマンで、研究者でーエンジニアでー開発者でこのステージである人は特徴がある。Wikipediaに下記のように記載があり、私の見てきた世界からも、同意見だなと思う。子供では、そのステージには達せられないし、バランスが取れない。
マズローによると、このレベルに達している人は人口の2%ほどであり、子供でこの段階に達することは不可能である。
大学首席だった私は、社会の中で様々な欲求を見たし、私が感じたことを自我なくー自意識なくーエゴなく、表現したい、取り組みたいと思うようになり、安定しつつも挑戦しようとしている。