ウィリアム•モリス「ユートピアだより」を読む
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訳者解説によると『ユートピアン・ロマンス』。見開きには『ユートピア・ファンタジー』。
「その村々でくらしているのは、富 riches を投げ捨てて、ゆたかさ wealth を達成した、幸福で美しい人たちなのだ」
《ある朝目を覚ますと、そこは22世紀のロンドンだった。革命すでになり、テムズ川は澄みわたり、人々は「喜びとしての労働」に従事しているーーーー。
モリスが理想とする社会と、そこに生きる活気あふれる人々の姿を描いた不朽のユートピア・ファンタジー。近年のモリス研究の深化をふまえた新訳決定版。》
(表紙裏の本紹介より)
あらっ…22世紀って次の世紀やないかい!作家の想像力って凄い。そしてこれってタイムリープもの?…と思わせて最後にオチが。
そこは本書をお読みいただきたい。
1891年に刊行された本書の中に『あの橋は2003年に建てられたものだよ』というセリフが出てくる。
未来へ行った主人公に向かって言われたセリフである。
1891年というと明治24年。日本ではロシア皇太子が斬りつけられる事件があった年。
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