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編集人の京都の朝をぶらぶら◉嗚呼京都雪景色【南禅寺 編】
二条城の雪景色だけでは物足りず、比較的に大雪の日でもアクセスがよくて、この連載でお馴染みの場所ということで、南禅寺に向かいました(過去の記事は最後にリンクをまとめていますので、よかったらご覧ください)。
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蹴上インクラインの下の螺旋煉瓦のねじりまんぽから、南禅寺周辺の雪景色が見えてきました。早朝なので、足跡もあまりなく、雪を踏みしめる心地よさを感じながら、南禅寺へ。
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中門をとおり、三門が見えてきました。京都の名所の一つ南禅寺の雪景色を撮ろうとカメラを持った方々もちらほらいらっしゃいますが、静寂の一本道は壮観。その先の三門に向かいます。
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柱の間から遠くに見える東山の山々を背景にした境内の雪景色は美しく、降り頻る雪と一緒に見る三門の眺めは格別です。
そして、境内中央の法堂へ。
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唱えられるお経の音と、足跡がほとんどない真っ白な法堂を囲む雪景色は荘厳で、身が引き締まります。
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最後に、境内の階段を上がり、水路閣へ。
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同じ場所で、日本伝統の木造建築と近代の煉瓦造りの建築物との雪景色を楽しめるのも南禅寺の魅力。明治から令和にかけてエイジングされた煉瓦表面の濃淡がグラデーションして雪の白さと繋がる景色は絶景です。
底冷えで知られる京都であっても雪との出会いは珍しいので、少々忙しいものの、二つの場所から雪景色を紹介しました。
あまりの寒さに春が待ち遠しくなりますが、もう一度くらい、このような景色を楽しめたらな…と、今はまだそんな気分です。