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イラストもデザインもできないけど、頑張ってオリジナルのアバターを作った話


前置き

私について

私は趣味でVRで何か作ったりBlenderでモデリングしている普通の人です。
いわゆる職業的に絵とかモデリングはやっていません。

過去に何を作ったかは↓からご覧ください。
https://qiita.com/e1ght3/items/8addca486d7decdbf3eb

なぜ作ろうと思ったのか

2023年末ぐらいから本格的に2次創作キャラ制作を始めて既に何体か作っていたので、「なんか今なら自作キャラも作れそうだな」と思ったのがきっかけ。
本当はもっとスキルがあった方がいいのだろうけど、それだと一生作らなそうな気がしたので覚悟を決めて現在に至る。

使ったツールなど

Blender 4.2.3LTS
モデリング一式。前提条件
Adobe Substance 3D Painter
テクスチャ作成。一応なくても出来るがあると超便利
Affinity Designer 2
背中のロゴ(自分を象徴するロゴとしてデザイン)を作るために使用。
ほぼ使いこなせていない。キャラ作るだけなら無くてもどうにかなる。
PureRef
アイデアの元になりそうな画像を並べて眺めたり、モデリング時のリファレンスに使った。無くても良い。
Eagle
素材などのアセット管理やPCでの画像集めにすごく便利。無くても良い。
Blenderアドオン
SKkeeper
サブディビジョンサーフェイスを適用しないままシェイプキーを設定するために使用。
Mio3 UV
UV展開の補助ツールに。ほぼ使いこなせていない。

制作期間

10月末ぐらいにキャラクターデザインを始めて1月に完成。
大体2か月と少しぐらいと思われる。
既に直したい箇所が山ほどあるので、ちょくちょく見た目は変わっていくと思われるがきりがないので一旦完成とした。

制作のためにやったこと

自分のための自分用アバターの要件

自分のためだけに作る自分のアバターなのだからと、この際細かい不満も含めて必要な条件を洗い出した。
自分の体格にフィットしたアバター
SDキャラなどが分かりやすいが、VRで操作する場合手の長さや身長が極端に現実と異なると細かい操作が難しくなる。
特にResoniteの開発をVRで行う場合はそういった細かい違和感が結構鬱陶しいのでまずは自分の体格に合わせることを第一条件にした。
自分の今のスキルにあったシンプルな造形のキャラクター
服の突き抜けや破綻が極力起こりにくいデザインにしたかった。そもそもそういった現象に対応できる経験がないから仕方ない。
同じような理由でトレンチコートみたいな長い服もダメ、袴みたいなダボっとしたものもダメ、などこの時点でできないこと多数。
どうせならどの販売アバターでも見たことのない造形を目指す
いろんな男性販売アバターを見てきたが、Jumpy以外にピンとくるものがなかったのでこれを機会に自分にとってピンとくるキャラが何なのかを突き詰めようと考えた。

具体的なデザイン手順

まずは現実の自分をTポーズで撮影。
その写真を線でなぞって、目や手の位置の目安がわかるイラストを作成。
これをもとにデザインすることに。
現実のバランスに近いものを作ればおそらく自分の体にフィットするだろうという安直な考えなので深い理由などない。
言うまでもないですが、キャラ側は足を長くするなどの各種加工をしています。

おおまかなバランスが分かればいいだけなのでかなりざっくり

ここから本格的なデザインを進めていくのだけど、
そもそもこういうオリジナル3Dキャラクターってある程度イラスト描けるとか、デザインをかじってる人間がやるのが普通だと思うが、
残念ながら自分はそのいずれのスキルも持ち合わせていないので最初のステップのキャラクターデザインからして大いに苦戦を強いられた。
とりあえず最初は脳内のイメージだけでやってみたが、全くダメだった。

ので、こういう動画を眺めながらどういうキャラクターが自分のアバターとしてふさわしいのかをまとめながら進めることに

大まかなシルエットや大まかなカラーリングを考えた後は各種小物のデザインを描いてイメージを固めた。
今までの面影も残したいなとか、忍者っぽい意匠も欲しいなとかいろいろ考えながら、PureRefにひたすら画像を突っ込んで使いたい要素を引っ張りだしてはいろいろ描いてみるを繰り返した。

仕上げの段階になって、絵のスキルが低いせいで何回描いても納得できるイメージの服装や顔にならないという致命的な問題にぶち当たり、悩んだ結果3Dモデリングに後を託す形で無理やり完了させた。

シルエットとか配色の原案
小物の描きこみ

で、最終的にできた3面図がこれ

そうは見えないかもしれないが、この1枚を描くのに何十回と書き直している

3Dモデリング

こちらに関しては、この本(俗に言うなのです本)を見ながら過去に二人キャラ制作をしていたので多少勝手がわかっており、デザインほど作業に詰まることはなかった。

ただし上記にも書いた通り、モデリングの段階で納得できるデザイン(特に顔)を探すとかいうトンデモない手法をとったため時間はすごくかかった。
なのです本のスキルをベースに、今使用しているJUMPYのトポロジを眺めながらいろんな手法を試してはやり直すを繰り返す形で進めていった。

最終的にはこんな感じのキャラが出来上がった。

質はともかく、自分にしてはよくやったと思う

制作後の感想

敢えて言うほどの事でもないが質は販売アバターに大きく劣るし、見た目の良さでいうなら素直にJUMPYをそのまま使った方がよかったとは思う。

ただ、数年前までは自分でも絶対無理だろうと思っていた大きな壁を乗り越えて自作3Dキャラクターのモデリング+アバター化をやり遂げられた経験と達成感は何にも代えがたい。
実際の恩恵としては、アバターの全権利が自分にあるというのも今後何かをするときに便利で素早く行動できるのもかなりのプラスになると考えられる。カスタムするときも勝手がわかってるのでやりやすいかもしれない。

自作キャラもやれば何とかできると分かった以上、自信をもって今後もスキルを磨いて自作キャラや二次創作をもっと楽しんでいきたい。
質に関してはその過程で上がっていくと信じたい。


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