息をしているだけでいい

小さく小さく生まれたこの子
生まれてからずっと一緒に過ごしたからなのか
治療が必要になり離れ離れになり
急に自分の魂を半分持っていかれたような気持ち

毎日聞いていた心音計の音や
冷える手足をさすっていたことや
夜中猛獣のように泣きじゃくる姿
小さな口でおっぱいに吸い付く顔

それは当たり前のことじゃないんだ、と
急に突きつけられた気がする

小さくて頼りないおぼつかないその命が
どうか未来へつながりますように

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