断ち切る
細い
柔らかく光る糸が
わたしにいくつもつながっている
頼りなく風に吹かれて
どこかへ流されそうな
かすかなきらめきが
手で掴んでいる
この糸を
はつ、と切ってしまえば
切ってしまえば楽になるのだろうか
自由になれるのだろうか
自由とは、死か?
これは命綱だと知っている
けれど あまりにもやわくかそけき希望
縋る自分の醜さを直視したくない
こんなものに こんな光に
救われる必要のある自分だと思いたくない
あぁ
あたたかい糸
この先にいる人たちを思う
愛してくれている
ありがとう
ごめんなさい
ごめんなさい