夏休み終わっちゃった

今年の盆休みは長く、そして充実していた。休みなのに休んだ感がないほどに。
盆が開けて1週間、本当はもっと早く記録をつけたかったと振り返ればもう休みはじめの記憶は薄らいでいて、反芻しなければすぐに透き通ってしまう思い出の儚さたるやと慄く。自分がぼうっと生きているだけ、ということかもしれないが、果たしてどうだろう。みんなそんなものであろうか。昨日の夕飯、今朝の通勤路、出来事、会話、つぶさに覚えて置けるのは強く光があたった一瞬だけで、溢れていくのは次の記録に必要な余白作り、そんな言い訳がましさで忘れてしまう恐ろしさを誤魔化していく。

さて肝心の休み中の出来事を簡単にまとめておこう。
・下手すると10年単位で会っていなかった親族と久方ぶりに再会
・死ぬほどブラックなホテルでの地獄の3日間バイト
・相変わらず縁が続いている連れ合いと地元のまつりを見る
・弟とその友人と飯を食い、ドライブする
・自身の友人と会い、祖母に妨害され、キレ、そして夕飯をともにする
・一人きりで海で3時間くらい泳ぐ

盛り沢山である。というか最後の1つはシンプルにおかしい。ひとりぼっちで3時間も泳ぐな。危ないから。
とはいえ久しぶりに浸かった海水はひどく気持ちよかった。全身を水に抱かれるのは心地良い。大好きだ。昔よりずっと目が悪くなってしまったから海中の景色を楽しめないのは残念だけれど、漂っているだけでも満足感があるというもの。懐かしい青色の中で眩しい空を見て、しょっぱい口にぬるい麦茶を流し込む、きらきらした時間だった。また泳ぎたい。
総じて夏休みらしい日々だったと評価してよいのではなかろうか。身体はくたびれたままだというのがなんともやるせないが、それもそれとして飲み込んで日々を続けよう。


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