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結婚と離婚はセットで考える
はじまりとおわり
結婚に限らず、人間がこの世に生を受けていつかは必ず死ぬように、始まれば終わることは必然です。それは自然の摂理で、どんなことにも言えると思っています。入学と卒業は常にセットで、卒業のための入学です。就職と退職もセットで、退職をいつするかは人それぞれですが、必ずすることにはなります。
離婚を考えるとは
結婚は、ひとことで言えば好きな相手と家庭を作ることです。なので、離婚を考えたくない気持ちはわかります。「ずっと一緒にいたい」と思ってするのが結婚なので、何故離婚のことを「今」考えないといけないのか、意味が分からない人もいるかもしれません。でも、この世の出来事、感情、は全てゆっくりと移ろうのもの。人の心が変わることは、あります。人間、状況変化に合わせて変化をしないといけないのです。
人によって、それぞれ理由は異なりますが、絶対に離婚しない結婚なんて存在しないことを、まずは理解しておくことが大事です。それが離婚を避けられることにもつながっていくからです。
予備知識は知っておく
離婚とセットで考えるということは、こんなときは「離婚」という選択になるだろう、と予めイメージしていることです。
・相手が不貞行為を行った場合
・相手から悪意の遺棄があった場合
・相手の生死が3年以上明らかでない場合
・相手が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない場合
・その他婚姻を継続し難い重要な事由がある場合
上記は、民法で定められた法定離婚事由です。上記のようなことがあれば、相手が離婚を拒否しても、離婚できます。但し、それ以外の理由(性格の不一致など)では一方的に離婚ができないのは多くの方が知っていることだと思います。
就職した会社で、どうしても皆と合わず、ストレスで、適応障害やうつ病になったとします。そうすると、休職という選択肢や、自身で転職という選択を取ることができますが、結婚は、適応障害になったら自分の意思だけで離婚できるといった制度はありません。一緒にいることに苦痛を感じても、1ヶ月後にスムーズに離婚できた、ということはほとんどの場合ないのです。
NOと言える間柄なのかが重要
何があるか分からないのが結婚だと私は思っています。
最初は想定していなかったことは必ずと言っていいほど起こるもの。その時に、お互いにNOを言える選択肢があるのかがとても大切だと私は思っています。もちろんYESと言えるのは愛があって素晴らしいですが、配偶者がお互いの意思を尊重してくれる人なのかは、そのときになってみないと分かりません。迷いが生じる選択は、必ず自分が大事にしているものと天秤にかけることになるからです。
相手の要望に応えられないときは、ちゃんと話し合い離婚した方がお互いにとって幸せと言えるのなら、選択することは当然あります。
一方を不幸にするための結婚であってはならないので、最善策が離婚の場合もあることは、若い2人に知ってほしいと私は思っています。
具体的にどんな話をすればいいのか?は、また違う機会でお話しできたらと思っています。
明日は「依存しない関係が理想」というテーマで書いてみようと思っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました!