AIバーチャルキャラクター「AIしのはらくん」を使って渋谷区立長谷戸小学校でエシカル消費推進の特別授業を実施しました!
2024年12月10日に渋谷区立長谷戸小学校5年生を対象に「エシカル消費」をテーマにした特別授業を弊社代表 篠原大地が行いました!
この授業は、私たちの消費行動が、社会や環境にどのような影響を与えるのかを学び、エシカル消費がもっと広がる方法を、生徒たちと一緒に考えていくことを目的とし、株式会社アトレさまにもご協力いただきました。
今回、教育分野での新しい可能性を探るためLLM/生成AIをベースとしたAITuber「AIしのはらくん」を授業にて使用しました!
「AIしのはらくん」は、最新のAI・バーチャル技術を組み合わせて開発したバーチャルキャラクターで子どもたちとリアルタイムで対話しながら授業を進行しました。
事前準備した授業スライドの内容を読み込んだ「AIしのはらくん」が授業を進め、後半では生徒からの質問やアイデア披露にリアルタイムで回答・フィードバックを行いました!
例えば、
「エシカルな商品は普通の商品よりどうして高いのか」
という質問に対しては、フェアトレード・環境配慮型の設備と生産工程を根拠に価格の理由を説明
「google map上にエシカル商品を扱う店舗を載せてはどうか」という具体的なアイデアに対してもポジティブなフィードバックを行ってくれました!
また、「みんながエシカル消費をしないと地球はどうなるのか」という回答しづらい質問に対しても、環境悪化の懸念・労働者の経済問題を例にあげてAIが的確に答えてくれるという想定外の新しい可能性を感じました。
子どもたちの興味を引き出し自発的な発想やコミュニケーションを促進するツールとして効果を発揮しました。
「AIしのはらくん」の技術的背景
「AIしのはらくん」は、AITuberKitというツールをベースに開発しました。
技術構成
音声認識
マイクを通じてリアルタイムで子どもたちの質問を解析。小学生特有の発音やテンポにも柔軟に対応し、スムーズな会話を実現しました。自然言語処理
OpenAIのChatGPT-4oを使用、エシカル消費に関する的確で簡潔な回答を生成。専門知識を与えることでより深い内容にも対応可能です。
Microsoft Azure上に構築したAzure OpenAIのLLMも実装していますが、今回は上記を採用。音声合成
日本語音声合成ツール「VOICEVOX」を採用し「AIしのはらくん」のキャラクター性に合った音声を生成。
OpenAI Realtime APIやstyle-bert-VITS2も実装しましたが、生徒たちにとって声の聞き取りやすさ・親しみやすさを検討した結果、上記を採用。VRMモデル
VRoidStudioで作成したオリジナルキャラクターを採用しました。表情を交えた対話が可能で子どもたちとの親しみやすいコミュニケーションを実現しました。
リアルタイムでの音声認識、自然言語処理、音声合成を組み合わせた高度な内部構造を持っています。この仕組みにより、教育現場で必要とされる柔軟性と汎用性が高い印象でした。
今回の授業では、子どもたちの質問に対してリアルタイムで回答することで学びの意識を高めエシカル消費のような少し複雑な内容を「AIしのはらくん」との対話を通じて自然に理解できるよう工夫を行いました!
教育だけでなく様々な分野での活用の可能性を感じました。
その汎用性の高さは、次世代の学びや社会課題の解決において新しい価値を生み出します!
株式会社Dyveでは、これからも教育や社会課題解決の現場において、テクノロジーを活用した新たな取り組みを続けていきます。