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「補食」という考えかた
こんにちは、お受験は栄養が9割、第一志望に合格する栄養療法カウンセラーのきーこです。
今回は、夕食前についつい手を伸ばしてしまう甘いものの誘惑と、その対策についてお話しします。
甘い誘惑に負ける日常
毎日仕事から帰ると、夕食を作る前に甘いものを手に取ってしまう…そんな習慣、ありませんか?実は私も同じでした。お腹が空いているとき、ロールケーキやおせんべい、クリームパン、バームクーヘンなどの甘いものが、簡単にエネルギーを補給してくれるように感じていました。職場の主婦先輩から「夕食前のロールケーキには本当に助けられたわ」と独身時代に話を聞き、私もなるほどと感じて、そのアドバイスをなんの疑問もなく長年実践してきたのです。
体調不良のサイン
しかし、昼食後の強い眠気、ひどい花粉症、イライラ、肌荒れ、夜中に何度も目が覚める…眼科や耳鼻科を繰り返し受診し、内服薬をもらっては安心する生活でした。私はこれらの症状が甘いものとつながっているとはかけらも思っていなかったのです。
分子栄養学との出会い
そんなとき、偶然本屋で「脳の老化は、栄養不足が原因だった」著者 溝口徹。
という本に出会いました。そこから分子栄養学に興味を持ち、講座を受けることにしたのです。そして驚くべき事実を知ったのです。甘いものを過剰に摂取すると、体内で余分な糖とタンパク質が結びつき、AGEs(糖化最終産物)という老化物質を生成します。よく、体のサビと言われる物質です。
このAGEs(糖化)が皮膚を老化させたり、白内障、さらには動脈硬化、糖尿病、認知症などを引き起こします。しかも、糖化最終産物のAGEsになってしまうと体はもう元に戻らないのです。
まさに人類の敵、女の敵ともいえる物質です。
なぜAGEs(糖化)は作られてしまうのでしょうか?
それは、空腹時に甘いものを食べると血糖値が急上昇し、血糖値を下げるためのホルモン(インシュリン)が多く出すぎます。その反動で血糖値が急降下します。この急降下が起こると体がだるくなり、眠くなり、イライラしやすくなります。そして血糖値が下がるとまた、空腹を感じ、甘いものを欲してしまう…この血糖値の急上昇が一日に何回も起こることで、AGEs(糖化)が体内で多く生産され、老化現象となって私たちの体に現れるのです。
補食という解決策
では、どうすればこの悪循環を断ち切れるのでしょうか?それは「補食」という考え方です。空腹時に甘いものではなく、ゆで卵や枝豆、焼き鳥など簡単なお肉料理、つまり、タンパク質をメインとしたものを摂取することで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
通常、血糖値は健康な人ならケーキを2つ食べても140㎎/dlを超えることはありません。しかし、長年甘いものを過剰に摂取している人は、食後に血糖値が著しく上昇することがあります。これを食後高血糖(血糖値スパイク)といいます。この、食後の高血糖をできるだけ抑えるために、甘いものではなく、タンパク質を摂取することで、血糖値が安定。実際にゆで卵や、ステーキでは、血糖値の上昇はかなり抑えられます。つまり、血糖値の急上昇、急降下がない状態を保つことが出来れば、夜もぐっすり眠れ、お肌のシミやしわの原因も減り、健康寿命も延ばすことができるという体の仕組みになっています。
実践と効果
この補食という方法を取り入れてから、私の体調はかなり改善しました。昼食後の眠気もなくなり、夜もぐっすりよく眠れるようになりました。健康な体でいつまでも元気に働き続けるために、今日から補食を試してみませんか?
おすすめの捕食メニュー
ゆで卵:良質なタンパク質が豊富。
枝豆:良質なタンパク質が摂れます。
ナッツ:健康的な脂肪とタンパク質が含まれています。
具材いっぱいのチャーハン:油でコーティングされた少量のご飯と具材で白ご飯だけよりも血糖値の上昇も抑えられる。
焼き鳥(塩味):塩味にすることでたれの砂糖の摂取を抑えられる。
補食を取り入れることで、血糖値の急激な変動を防ぎ、安定したエネルギーを保つことができます。これにより、健康的な体を維持し、日常生活の質を向上させることができます。
身体が変わる、元気になる。
食べ物と体はつながっています。
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保有資格
看護師
一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所
オーソモレキュラーニュートリジョンプロフェッショナル
栄養療法カウンセラー
ウエルネスプラス認定アドバイザー