【IT企業】新規プロジェクトのWebディレクターとしてタイからカンボジアに転職、Dynamo Techに新しく加わった硲さんのストーリー
硲 大(はざま だい)さん
【日本での仕事の経緯】
神奈川県生まれ、千葉県千葉市育ちの1983年2月17日生まれの39歳です。僕は高校を卒業してからすぐに就職しようと考えていまして、その当時は飲食店で働くことに憧れがあってバーテンダーになりたかったんです。それで地元のバーに就職して、そこに10年ぐらい勤めました。その店以外にも2店舗を任せられていたのですが、その本社が移転することになり店舗も閉鎖することになって、そのタイミングで退職しました。自分が29歳の頃で、もともと海外志向で東南アジアに憧れがあり、いい転機だと考えタイに行こうと思いました。なぜタイに行こうと思ったのかというと、働いていた飲食店がエスニック料理を出していてシェフにタイ人を雇ったこともあったり、サプライヤーさんが東南アジアのフィリピンとかタイの人とかが多くて親しみを持ったことがきっかけとしてありました。また海外旅行が好きで、在職中には僕の休みも長期で取れたので、短期でバックパッカーみたいなことを1年に1回ぐらいしていました。最初の海外はベトナム、そしてタイやカンボジア、ラオスなど、東南アジアを中心に回ったり、オーストラリアやカナダにも行きました。ですので、転職して海外に出る、それも東南アジアのタイで暮らすというのは突飛なようですが、当時の自分にとっては自然なことでしたね。
【海外で初めての就職】
退職して、早速タイに渡りました。初めは旅行半分、仕事はあるのかなというのが半分の思いで、がっつり移住するぞというつもりはありませんでした。でも、運良く仕事が見つかりまして、それは不動産屋での仕事でした。賃貸とか販売の営業で土地を売ったり買ったりといった仕事を2年ほど続けていたんですが、会社が閉鎖してしまい、32歳ぐらいの時にタイで再転職をしました。日本の本社がITの会社で、福祉関連のサービスを作っていました。タイ現地では他にもいろんなことをやっていて、アプリ開発、インバウンドビジネス、企業向けの新しいWEBサイトやフリーペーパーを作ったり、幅広くいろんなことをやっている会社でした。僕が担当していたのはWEB制作です。僕はエンジニアではないのでプログラミングをすることはできないのですが、指示書を描いたり納期決めたりと、クライアントとエンジニアの間に入り調整していく仕事をしていました。それは今のDynamoでの仕事に通じる内容ですね。他には、タイに進出したい企業や店舗を手助けしたり、市町村とかを招致したりというインバウンド事業にも携わっていました。ただ、コロナの影響でタイでのインバウンド事業が立ちいかなくなってしまい、退職することになりました。この会社には6、7年勤めました。実は、日本の本社にスライドして仕事しませんか?とオファーがあったのですが、僕はまだまだ東南アジアでやりたいのでということで断り、カンボジアに来ました。なぜカンボジアに来たのかというと、タイより後進国の、今がまさに発展途上みたいなところに行ってみたいなと思ったからです。この10年間タイに住んで仕事をし、タイがワッと成長していく様を見ていたので、カンボジアもこれからそうなっていくだろうと、経済成長と共に僕自身も社会の歯車の一つのように関わっていきたいなと思いました。
【Dynamo Techに就職して】
一からカンボジアでやってみようと探していた時に、人材紹介の会社でDynamoを紹介していただきました。募集している業務がお客さんとエンジニアをつなげる役割で、前の業務と似ているなと感じました。僕はITの専門とかエンジニアではないのですが、ブリッジの仕事のステップは何となくわかっていたので、採用していただいて就職しました。働き初めてまだ2週間ほどですが、いいところに就職できたと思っています。ここのスタッフは人が優しいですし、カンボジア人の仕事に対する真面目さや、きっちり仕事をしているところに感銘を受けています。エンジニア達のスキルも高いし、ポテンシャルを存分に感じますね。こういう人達が将来カンボジアの未来を作っていくんだなと。若い子達がこんなに知識スキルを持っているのに正直驚いています。僕はまだ一員として業務の中に入れていませんが、今は日々勉強させていただいている段階です。業務を進めていく中で、ボヤっとしていたものが少しずつハッキリとわかってきて、これについてはこんなことをやっていて、こういう風な結果になっていくんだな、というのが大体わかってきた段階です。あとは具体的に細かいところを覚えていけば今後つながってくるはずです。プロジェクトの情報をあまり詳しくはお話できませんが、これから開発チームで新しいプロジェクトを立ち上げていきます。弊社では、医療業界向けのWebサービスを運用されているお客様から、そのシステム運用の一部を請け負っていたのですが、その開発・運用のすべてをこの度弊社にスイッチすることになりました。現在、担当することになった新しいシステムについてみんなで解析し、開発する環境を作っている最中です。プログラミングは世界共通言語ですので、日本のプロジェクトでも言語を問わずにカンボジア人と担当していけるのはとても面白いですね。また、最近では次々に新しいソフトが出てくるので、それに対応するためにはエンジニアは一生勉強し続けなければなりません。間近で見ていて、そういった大変さは感じるところはありますね。僕の担当は、こういうことがしたい、こういう動作をする機能が欲しい、こういうWEBサイトを作りたいというお客さんのニーズをヒヤリングしたものをエンジニアに伝え、彼らがプログラムを書いて作成したものをチェックして、OKだったらお客さんにフィードバックするというディレクター的な役割です。そして段取りや納期などのスケジュール管理も重要です。
【趣味とか好きなこと】
タイには10年間住んでいましたが、その間にも僕は日本に帰りたいとか全く思ったことがなくて、東南アジアの生活にすっかり馴染んでいます。カンボジアは住み始めて2か月が経ち、バイクであちらこちらとブラブラと出かけています。飯屋巡りが好きなので、いろいろなエリアに行ってローカル食を食べたいですね。趣味は、旅行とバイク。バックパッカーのようなスタイルで東南アジア内は何度も行き来していましたし、他にもインド、オーストラリアやカナダとかにも行きました。バイクはタイでクラシックバイクを乗っていて、本当はそのバイクをカンボジアに持って来たかったのですが、手続きが難しそうなので友達に売ってしまいました。あとはAdobe Premiere や After Effectsを使って映像制作もします。音楽をつないで映像を合わせてショートフィルムを作ったり、友達のミュージックビデオを作ったりしています。
【今後のことについて】
まずは弊社で必要な知識を増やしていくこと。僕はプログラマーになる訳ではありませんが、プログラミングの知識も十分に身に付けたいと思います。そして、外に出て人と会うことも好きなので、お客さんを広げていくような営業活動もしたいですし、カンボジアで弊社のIT企業としての存在感を高めていくようなお手伝いもしたいと思います。現在、弊社のお客さんは日本の企業がほとんどですので、カンボジアに進出している企業とのつながりを持って、事業を拡大したり弊社の認知度も高めていけるような働きをしたいです。カンボジアの日本企業や欧米企業、カンボジアの企業など様々です。それと僕はタイ語もある程度できるので、隣国タイとの関わりも持っていったりもできると思います。タイは都会ですが東京と比べるとまだまだだですし、カンボジアはタイに比べると後進国であるため、ここでやっていないこともあると思いますので、何かしらのチャンスがあるはずです。
【日本の方へのメッセージ】
もし海外に出たいと少しでも思っている人がいたら、僕は100%、絶対に来た方がいいと思います。日本にいる時には想像していないようなことがいっぱいありますし、これが常識と日本で思っていたことが、海外では非常識だったりとカルチャーの違いを感じることも多くあります。また、日本での悩み事はこっちでは全然気にならないとか、気にしなくていいんだよということもあるし、逆にこっちでの大変さも感じることがあります。ただ海外に出て働きたいと思っている人は、何かしら日本ではないところに自分の身を置きたいと思っている人だと思うので、だとしたらいったん海外に身を置いてみてみるのもよいと思います。僕自身は海外に出てきて大正解だと思っています。日本にいるときも、バックバッカ―で旅行に行っていたので外国のこともある程度知っていましたが、ただ言えるのは旅行で来ているのと、住んでみるのとでは見る景色が全然違います。旅行でタイに来た時は旅行者なので、タイ人の人柄の良い部分しか見えなかったと思いますが、生活の拠点が変わり実際に住んで仕事をしてみると、良い面も悪い面もいろいろと見えてきますし、それを知ることで多くの発見もできました。ですので、僕は海外に出るなら早くに来ていろんな経験をしてみればよいと思います。若ければ若いほどダメだと思ったらやり直しもできるし、その人その人に合う国も異なると思います。僕はアジアが一番合っていました。まずはアクションしないと始まらないし、こちらに来たら来たらで自分でやっていくしかないですから、言葉に自信がなくても少しずつ覚えていけばよいですしね。弊社のメンバーも「一緒にやっていこう」というスタンスなので、一人でうまくいかなくても協力していけば乗り越えられます。興味があるけれど踏み出せないという人は、こちらに早く来ないとタイミングを逃してしまうかもしれませんよ。
(2022年8月)
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