<イベントレポート>世界最大級のFintechイベント「FinovateSpring 2024」に登壇 inサンフランシスコ
2024年5月21日〜23日にサンフランシスコで開催された、世界最大級のFintechイベント「FinovateSpring 2024」のDEMO Sessionに、弊社取締役の佐伯卓也と佐伯慎也が登壇しました。
本講演では、冒頭に自己紹介を行い、その後デモを見せながらデータ統合分析ツール『DYNATREK』を紹介しました。
DEMO Sessionでのプレゼンテーション
「弊社の『DYNATREK』は、仮想データベースと無制限ユーザーBIという二つの主要な特徴を備えており、レガシーデータ資産とデジタルバンキング資産を組み合わせることで、以下の課題を持つ地方金融機関でも、統合管理システムとCRMを提供できるようにしています。」
この後、『DYNATREK』のデモンストレーションを実施しました。
「通常、このデータは収益管理システムのデータに基づいて、週次または月次で調整されています。
例えば、この場合、貸出金収益が目標から逸れています。その原因を知るには、収益管理システムを詳しく調べる必要があります。
貸出金収益を数量に分解すると、オレンジ線が昨年の数量で、緑線が昨日の数量です。このラインチャートは年間増加率で分割されており、ブロックごとにセグメント化されています。グラフをクリックすると、店舗や企業規模にドリルダウンできます。
この店舗の貸出金収益をどうやって増やすか、融資支援とCRMからのデータが必要です。この店舗の主要顧客の貸出金の傾向を見ると、トップ顧客の残高が大幅に減少しています。
このように、『DYNATREK』は経営視点から店舗視点に至るまでのドリルダウンを実現し、さまざまなシステムからのデータを一つのビジネスシナリオとして結びつけることができます。」
『DYNATREK』のコンテンツを作成するメカニズムとは
「『DYNATREK』のコンセプトは「生きているメタデータドキュメント」です。これはカスタマーアナリシスで、組織から統合したさまざまなデータソースの仮想テーブルです。
『DYNATREK』Viewerの検索機能は、利益管理、信用評価、CRMなどのデータを「カスタマーアナリシス」という仮想テーブルに統合します。API資産やフラットファイルなど、あらゆる種類のデータソースを追加できます。
たとえば、格付自己査定から業種、企業規模、および借入者の評価を選択し、利益管理から貸出金スプレッド収入と貸出金残高を選択します。これによりリアルタイムでデータを統合し、グラフをクリックすると非常に簡単にドリルダウンしたグラフを作成できます。我々は企業全体での利用が可能なフリーライセンスでこのビジネスインテリジェンス(BI)を提供します。」
仮想テーブルはどのようにマッピングされているのか
「『銀行デモ』という仮想データベースを開き、カスタマーアナリシスを開くと、ユーザーインターフェースに表示するアイテムのリストが表示されます。次に、データマップを開きます。
左端の列はユーザーに表示する内容を示し、右側はそれをどこから取得するかを示しています。右側では、データソースを選択でき、金融機関で使用されるデータリソースのドライバも提供しています。また、SaaSベースのツールのAPIに接続し、他のデータソースとのJOINやUNION機能を利用できます。このツールで、リアルタイムでAPIデータ資産とレガシーデータ資産を組み合わせることができます。
『DYNATREK』は非常にシンプルな製品です。私たちのコンセプトは「Less is more」です。すでに持っているデータをつなぎ、分析し、共有してください。この簡単なプロセスを組織内の誰でも利用可能にしています。
金融機関を取り巻くデータは増加の一途をたどっており、今後も増加していくでしょう。お客様のビジネスストーリーに合わせた柔軟なデータセットを提供できる製品を提供していきます。」
【動画(7分18秒)】「FinovateSpring 2024 / DYNATREK」※FinovateSpring HPより
「FinovateSpring 2024」に参加した所感
デモセッション以外にも、ネットワーキングはとても有意義な時間となりました。現地の金融機関について知ることができたので、日本の金融機関の提案の際にも活かしていきたいと思います。