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オルガン坂のぼって。

昼下がりの257
快晴のオルガン坂
長く曲がりくねった道を
君に会いにのぼってゆく

カードを並べて微笑む
紫煙の向こうで佇む
深く腰掛けて組む足が
白く伸びる僕を射抜く

夕暮れの257
黄昏のオルガン坂
高くそびえ立った壁に
君のいる窓を探して歩く

指先に触れて微笑む
紫煙を漂わせて微睡む
深く暗く光る眼差しが
闇に伸びる僕を射抜く

真っ黒な髪を伸ばして
青空がうつるくらいに
真っ黒な心を癒やして
青空にうかぶみたいに

土砂降りの257
帰り道オルガン坂
遠ざかる後ろ窓の景色に
君の居た部屋が遠ざかる
遠ざかる長い坂道のどこかに
君の居た部屋が隠れてる

静岡県浜松市の鴨江観音の向かいにある、鴨江ヴンダーカンマーさんにお邪魔しまして。その道中にあるオルガン坂という結構急な坂道がとてもよくて。名前もハイカラじゃん?浜松だし。
で、最近ヴンダーカンマーさんに入られた蛇蝎さんという方がとてもとても素敵で。久しぶりに作詞をしました。
明るい作品が漸く、無意識に出せてとてもよい心持ちです。
蛇蝎さんありがとう。


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