そしてシャッターを閉める

まんせー
おいおい
夏やん
ナナガツだぞ
バカ夏
六月にさちょっと沈んだ時に
「もぉ〜あたまくるぅ!いいもーん!
 夏の予定決めちゃうからねっ!!」
ってOLみたいにさ日々の疲れとかストレスを
私生活に振り切ればいいもん!
ってさ、なながつはちがつの予定みたらさ
一件だけしか入ってないのね
まぢでこれのせいだろっておもって
電話かけて無理やり予定入れ始めて
なんか成り行きで伊豆で花火見れるかもしれないのね
しかも持ち家
なんかゆってみるもんだなぁって
でもみんなととりあえずあって遊ぶのもそおなんだけど
なんか1人で行くことがちょっとハマりそうでさ
なんやかんや休みあったらまた大阪1人で行こうかなって
大阪めっちゃ良かったからさ
1人の楽さがたまんないんだよね
これ最近の考えててさ
結婚することってみんなと遊べなくなるのが嫌なのね
明日海外に急に遊びに行けるこの足元の軽さ
アジリティなのよ
んでさ基本のストレスなんて
半径5センチぐらいの感じなのね
むかつくこととか話聞いてるとさ
ずっと同じ場所でいるとそこでの話しかしないのよ
すっとね、5センチのイメージしかできないのね
20000キロぐらいあんのに地球
話にならないのね
ムカつかないし、その目の前の話の一言一句に感情移入しなくなると思うのね
どーだろこの理論
ストレス海外理論
悪口言わない。
人に優しく
明るくね
ナナガツだからね
無理しちゃダメよみんな


こないださ
お店のお得意様のご飯会みたいなの行ってきてさ
みんなが知ってる有名な洋物の時計の会社の人たちなんだけど
そこに俺より年下の女の子いてさ
なんかばっか明るくてノリ良くて
フレッシュ感やばくて
その感じで人に合わせて話できたり
生けた花の名前とか俺がわからないものとか覚えたりしてて
バカ喰らって
うっわ〜コミュ力と人間力強えって
気に入られる力持ってるのとかみてさ
すげー思ったのが
尖りとかすれてる場合じゃないんじゃねって
こないだの蓮とのラジオでもさでたけど
"俺たちもう大人だからね?"
って言われて
おれまあ別に良いべとか思ってたこととか
せっかくのそういう場で縮こまって
こじんまりして外さないようにとかしてて
だらしねぇ〜
まぢで
こんなもんだな俺
せっかく培ったものも全部本番で出なくて
無になったきがしてさ
だらしねぇよほんとに
形だけ作った"大人"で
自分の出る幕じゃねーからとか言って
くそ下がってさ
そしたらよ
今日なんか洋車セダンのった
たっぱ185ぐらいある見た目の貫禄35ぐらいの男性きてお店に
カリアゲ七三分けで綺麗目の服に裸足に革靴
きっとおれの知らないその道の良いブランドの数々で
でかい指輪にネックレス
ばっっっかハンサム
ブルジョワでビバリーヒルズって感じのオーラよ

「おばあちゃんにプレゼントでー…」

って言ってるわけよ
年齢聞いたら「25歳です」っていわれて
バカこのおまえ
同い年なわけないだろって
プラス10上に見えるわけどーみても
また食らったわ
おいおい
おまえら
髪きんなきゃなんねーわ
このままだと
止めてくれたのむから
このボンクラを

かたや上司どころか周りの人全てに気に入られる人間力を持って自立してるあほんだらと

かたや自立して大成をなしてババアに花買ってる
清潔感と落ち着きと優しさの全てを兼ね備えたゆでだこ

です
見てください俺を
朝起きれない
遊び呆ける
だらしねぇ
女もいない
髪も長くて不潔で臭い髭剃らない
こーーんなに収入低いのに焦らない



なあ?
負けてらんねぇなぁ!!
おい!!!
今のまま何もかえずに勝つ!!
ぜってぇ髪切らねぇから
決めた
今決めた
俺には
俺にはお笑いしかないんだよ
さらっちまうぞ小僧ども
今年おれは海外いくぞ!
絶対行くきめてっからすでに
今年の年末特大号は海外旅行にきまり!!!
詳細は後日





なんかスノウめっちゃ流行ったよねおれら
懐かしいよな響き
"スノウ"
盛れるから女から男までこぞってスノウつかってさ
なんか良い女紹介する時とかさ
写真見せても
"いや、スノウだかんなぁ"っていってただろ
プリクラだったんだよ元は
プリクラだからわかんなぁみたいなノリあったじゃん
今一周回ってプリクラらしいぎゃるの間でわ
金払って思い出作る素晴らしい時代に戻ってきたんだよ
なんだよ"スノウ"って
ひっさびさ"スノウ"使ってる人みてさ
"スノウなんで一回一回保存してください"
みたいな会話してて
なーーーーにが"スノウなんで"だよな
ふざけんな芋野郎
ぬかせお前
でも思うわけよ
そーゆー時にふと思い出すのは井上雄彦の「スラムダンク」の名シーン…



王者山王工業の河田になすすべなくコートに倒れる湘北高校のキャプテン・赤木。通称ゴリ。
諦めかけたその時現れたのはライバル陵南高校のウオズミ
身長202センチ。その名もビッグ・ジュン
彼が現れた格好はまさかの割烹着
そして音がするわけよ。


    〈シャリシャリシャリ〉

何の音だと顔を上げると
ウオズミは大根の桂むきをしてるわけよ。
ウオズミは慣れた手つきで桂むきをしながら言うわけよ

「可憐な技を持つ河田は鯛…
  お前に可憐なんて言葉が似合あと思うか。赤木。
 お前は鰈だ。
          泥に塗れろよ…。」



幾度となく見た名シーンを頭に浮かべたイマゴオリは
次の瞬間には笑顔になる。
おれは可憐な"鯛"ではない…
きっと俺は全ての人間を自分を基準に上とか下とか判断してしまうのだ。
他人によって左右される自尊心を持つのである。
可憐な"鯛"になりたいと思ってはいけない。
隣を泳ぐ"鯖"は青いし
きっとみな同じ穴の"メジナ"なのである。
おれは上っ面の綺麗な部分をみているが
その人が帰るのは泥の中なのかもしれない。
そんなことは100も承知で泳ぎ続ける。
一種のランナーズハイのような感覚だ
足を止めてはいけない。
足を止めれば自分の"意地"や"信念"がとまる気がする。
きっとそれは本当に止まってしまうだろう
なぜなら俺は
大海を目的もなく走り回る
"マグロ"なのだから。
                  以上
         2023年07月06日再録

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