初めての裁判: 未払い賃料請求事件 No.2
こんにちは。
大家をしております。
人生で初めて裁判を原告として経験していますが、ようやく第一回弁論までたどり着いたところです。
訴訟の提起までの経緯はこちらの記事でご紹介しました。
この記事では、その後の経緯の概略と第一回弁論が延期、再延期となった経緯についてご紹介したいと思います。
背景
戸建てを人に賃貸しておりますが、家賃の支払いを拒否されている状態が4か月近く続いたため、賃料請求のため訴えを提訴いたしました。
建物の一部不具合がきっかけになりましたが、こちらが誠意をもっときちんと修繕対応したにも関わらず、一時退避後に連絡・所在不明となりました。
これまでの経緯
これまでの経緯をご紹介しますが、第一回口頭弁論までは非常に時間がかかりました。
訴訟を提起してからなんと4ヶ月半程度かかりました。
こんなにも時間のかかるものとは全く想像していませんでした。
その点を身をもって経験できました。
裁判所・裁判システム自体が旧態以前としており、時代に即していないことが一番の要因ではないかと思います。
時系列での経緯
2024/8/26 被告の勤務先へ滞納家賃の支払い催告書を内容証明郵便で郵送
2024/9/4 訴状を裁判所へ提出
2024/9/13 準備書面の提出(訴状の補足事項を追加)
2024/9/20 裁判所より期日呼出状を受領。口頭弁論期日は、10/29日
2024/10/17 裁判所に特別送達の送付先住所を連絡
被告が特別送達の受取りをしなかったため、勤務先を送付先に指定
2024/10/24 裁判所より期日呼出状を受領。口頭弁論期日は、11/19日
2024/11/7 裁判所より電話にて被告の反論内容の説明を受けた
2024/11/12 原告第一準備書面(被告の主張への反論)を提出
2024/11/25 裁判所より期日呼出状を受領。口頭弁論期日は、1/14日
1回目の期日呼出しは、被告が特別送達を受領しなかった(拒否した?)ため、延期となりました。
2回目の期日呼出しは、被告から反論があり、再度延期となりました。
2回目の延期では、年末近く裁判官の予定がつかないなどの理由で、年越しの日付設定となりました。
今回は早期解決を目指して少額訴訟として提訴しましたが、それでもこれだけ時間がかかってしまいました。
最大の原因は被告側にあり、裁判を提訴する前からも、こちらからの連絡・依頼に応答しない、話し合いに応じないなど、とにかく対応が不誠実です。
加えて、裁判関連の調整は一つ一つに時間がかかります。
一度、弁論期日の見直しが入ると早くて1か月後、2か月ぐらいかかります。
訴訟を通じて学んだこと
今回、訴訟を提起した理由の一つとして、訴訟の経験・勉強をする必要があると考えたことです。
大家である以上避けて通れないものであり、一度は経験しておくべきと思います。
その目的は達成できていますが、時間のかかり方が想定外でした。
もし、私と同様に原告として裁判を起こそうと考えている方がいるのであれば、この点、つまり時間が非常にかかる可能性があるという点については十分に考慮していただいた方がいいかと思います。
単純に経済的なメリットだけを重視するのであれば、妥協して裁判など起こさずに、早めの損切りにより次のビジネスを考えたほうがいいかもしれません。
ただし、訴訟を自分で経験することにより、今後の大家業でもそれを生かせる場面もでてくる可能性があります。
入居者様とのトラブルで訴訟も意識した行動をとることにより、不合理な対応に適切に対処できることもあり得ます。
また、裁判を前提に考えることは、一般的、常識的にどうあるべきかというを考えることでもあります。
その点で自分の考え、判断に一定の客観性を持たせることができるという点もメリットではないかと思います。
もう一点、勉強になったと思うことは、被告の主張に対する反論を作成したことです。
被告の主張に対し、どのように反論すべきなのか、自分なりにコツのようなものを少し学べたと思います。
次回の記事では、私が準備書面という形で被告の主張への反論をどのように準備したのかご説明させていただきます。
実際に作成した準備書面を部分的にご紹介したいと思いますのでご期待ください。
最後に
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