現住所不明となった家賃滞納者の所在を突き止める
こんにちは。
大家をしております。
人生で初めて裁判を原告として経験していますが、ようやく第一回弁論までたどり着いたところです。
ここまでの経緯はこちらの記事でご紹介しました。
この記事では、現住所不明となってしまった家賃滞納者の所在を突き止めた方法について共有します。
背景
戸建てを人に賃貸しておりますが、家賃の支払いを拒否されている状態が4か月近く続いたため、賃料請求のため訴えを提訴いたしました。
訴訟を提起する前に問題となったのは、家賃を滞納している入居者の所在・現住所が不明なことでした。
携帯電話は抑えていたのですが、「現住所を教えてくれ」とお願いしても一向に教えてくれませんでした。
訴訟を提起するためには、被告の住所を特定しておく必要があります。
家賃滞納者の現住所の確認方法
他人の住所を確認する方法として、住民票から追跡する手があります。
ただし、この手段がとれるのは、取得する上での正当な理由があり、その証拠を提示できなければいけません。
私の場合には、滞納家賃を請求する権利をもつ利害関係者として請求することになります。
滞納家賃請求の訴訟を提起する予定であることを説明し、以下の書類を提示することで取得できました。
賃貸借契約書
滞納家賃の催告書
なお、滞納家賃の催告書は現住所が不明だったため、勤務先に内容証明で送付してありました。
また、今回は最終的に3回も住民票を取得することになりました。
理由は、以下の経緯です。
➀ 入居時に子供の学校の関係で住民票は移さない予定である旨伺っていたので、まず最初に引っ越し前の住所のある市役所に住民票を請求しました。
その住民票で確認できたことは、「住民票を移さない」というのは嘘で実は移してあったということです。
②そのため、賃貸した物件の住所で改めて住民票を取得しました。
この住民票で転居先が判明し、市外であることが分かりました。
③転居先の市役所で改めて住民票を取得し、その住所から転居はしていないことが確認できました。
②で取得した住民票がこちらです。
赤枠の部分で転居先が確認できます。
住民票から他人の現住所を追跡することができました。
実際にやってみると手続き自体は意外とすんなりとできました。
今回は、滞納家賃の請求という正当な理由があったためだと思います。
こんなことをやることになるとは思いもしませんでしたが、ドラマに出てくる探偵になったような錯覚を持ちました。
面白い経験ではありますが、こんなことをやる必要がないようにしたいですね。
最後に
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