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藍を始めてわかったこと。藍始めませんか?

沖縄の私達は琉球藍の泥藍を買ってきてそれを発酵させて染めている。本土では蒅(すくも)というものを買ってそれを発酵させて染めている。泥藍と蒅はもとの草の種類が違うし、その草を泥藍や蒅にするまでの工程が全く違う。泥藍や蒅を作る職人がいてそれを売ってくれるから私達は藍染めができる。

いや売っているから買う、というより作ったものを分けてもらうという感じがする。作る人も少ないので顔が見える。使う人もだいたいわかる狭い世界だ。この狭い世界は作る人使う人が1人2人と少しずついなくなったらあっという間になくなる世界だ。これは沖縄も本土も同じ状況だ。

循環型の社会が見直されていて、若い人が藍に関わりはじめているけれど、特に沖縄は関わる人がとても少ないと思う。泥藍自体の生産量も減っているからちょうどいいっちゃいいのかもしれないがイヤよくない。もっと藍に関わる人が増えてほしいと思う。藍の文化が無くなってほしくない。

理想は昔みたいに各家の軒先で気楽に藍を染める人なんかが増えるといいな。現在はベランダがいいかな。お気に入りの服を繰り返し藍で染めれば生地も強くなり着古しても復活して長年着れる。

そしてたくさん染めて楽しくなってどっぷりハマる人がそこから出てくると思う。裾野をひろげたらだんだん深くやる人も出てくる。

ここ最近実感しているが、藍は好む人が多く需要がある。だけど商品がない。簡単とは言わないけど無地ならだれでもできると思う。藍染め始めるなら今だと思うよ、と誰ともなく煽る。


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