見出し画像

小物の値段の付け方

藍をやりはじめて、初心者の感じが新鮮だった。まだ慣れてないから手際が悪くて時間がかかる。どの工程もさくさく進まずやっとのことで完成する。

そんな完成品に値段をつける。かかった時間を思う。大変さを思う。すると高くなる。あら高すぎて売れない。

そしてすぐ気づいた。あ、初心者のよくやることやってしまった。紅型でも感じてることなのに自分でやっちゃった。それは初心者は作るのが遅い、それを時間で換算すると高くなるということ。そりゃそうだ、慣れてなくて手際が悪く時間がかかる。経験を積むと何倍も早く作れるようになるからそれよりは安くても割が合うようになる。

だから次から自分の手間に比べて安いと思う値段にしたらすんなり売れた。手間と割りがあうくらい慣れるまではその設定で行くしかないと思ってる。設備を整えていけば大丈夫だと思う。お手本にするやり方もなかったし、数年は割りが合わなくてもしょうがない。手間を省くのだけはダメ。手間は惜しまずは基本です。

紅型の雑貨小物の値段を付けるときはそれを一ヵ月作り続けたら何個作れるかを基準に考えている。例えば実際には30個しか作らないものでも、これをひと月に100個作ることができるならひとつ2000円貰えたら20万円になるから値段はそんなもんでいいかなとか考えている。大雑把に言うとそんな値段の付け方をしています。伝わるかな。

型染はもともと繰り返したくさん作るためにあるようなものだし、一度にたくさん作れば作るほど効率がいい。めちゃ売れなものなら一年中同じのを作ればいい。(飽きるからやらないけどね)少しだけ作って原価計算なんかしてたら高くて売れない。いやその場合は高くても売れるものを作るしかない。

実をいえばわたし、雑貨作りはちょっと飽きていて最近は大物ばかり作りたくなっています。紅型小物を作りはじめた頃のようにかわいいのとか作ってガンガン売ったらそれをみてこんな仕事もあるんだと気づく人が現れて藍型始める人がいるかもしれないけど、そのためにはできそうもないなー。

藍型も小物作る人が続々出てきたらいいなと思っているんだけど。沼にハマりたい人いないかなー。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?