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足骨日記28

入院生活もあと二日となりました。この日記を続けてほしいという方も一人だけだけどいらっしゃってびっくりしているところです。出来れば退院したら30回で最終回にしようと目論んでたけど、治るまでたまにやろうかなと思ってます。

僕は今日はちょっとした用事で家に置いてた書類を取りに帰りました。滞在時間は30分位でした。病院からすぐの距離なのでワンメーターのタクシーで帰り再度妻に病院に車で送ってもらい病室に戻りました。

今日は退院後の話を

僕は冒頭に書いたように野暮用で家に一瞬帰ることになりさっき帰って病院にまた戻った。
なんか忘れ物して学校や会社から授業中就業中に家に帰ってすぐ戻るみたいな感じだと思う。

家に帰って整理されてる家にびっくり。あと、久しぶりに帰った家は他人の家の匂いがした。あの独特の、嫌な匂いではないけど人の生活というか他人の人生の匂いみたいなもの。

友達の家に遊びに来たときみたいな感覚。
妻は反対に病院から来た僕のパーカーの匂いを嗅いで病院の臭いがするといった。僕は病院の匂いがどういう匂いかわからなかった。
これは僕がこの一ヶ月で病院の住人になったことを表している。病院なんか消毒用のアルコールや清掃用の自あ塩素系の洗剤の匂いが立ち込めて、すごい特徴的な匂いだ。

僕は久しぶりの家に興奮しながらもタバコを一本だけ吸ってみようと思った。
禁煙生活も一ヶ月ほど続ければ不思議と、吸いたい気持ちもたまにはあるけど無いならないで吸わなくて良いみたいな気持ちになっていた。
一本だけ吸おうと思ったのも、これで吸ったら不味いと思って、もうこのままタバコをやめようか~。となる気がしていたからだ。

紙巻きタバコはとりあえずおいといて、アイコスの電源を入れる、ヒートスティックが吸える合図のランプを点灯させたのでいつものようにくわえて吸い込む。そして、胸一杯に吸い込んだ煙(煙のように見える食用グリセリンが気化したもの)を吐き出した。

僕の口や鼻から一ヶ月ぶりに電子タバコの煙が吐き出された。

その瞬間僕は思った。

う、うめぇ。

初めてアイコスを吸ったときのようにアイコスのタバコの香りがした。

僕の顔は浦安鉄筋家族の大鉄がタバコを吸うときのように目を潤ませながら、タバコの煙を燻らせた。

ぷはぁ~。うめぇ~。

アイコスってこんなに旨かったのか。

退院したら毎日吸いてぇ。

みちゃこの乳首とか深キョンの乳首とか前に書いてた気がするけど、そんな現実味の無い芸能人の乳首なんかよりタバコを吸いてぇ。

そんなことを考えながら僕は夢中でタバコを吸った。ヒートスティックの点滅はやがて消え僕の久しぶりの喫煙は終わりを告げた。
そして、ヤニクラと言われる久しぶりにタバコを吸ったら頭がくらくらする現象に見舞われた。アイコスでもなるのね。

僕は妻に病院に送ってもらい、病院内の喫茶店で妻のランチに付き合った。妻はパスタとパンケーキを平らげ僕のベッドで昼寝をかましている。

病院に戻ったが不思議とタバコは吸いたくならない。

僕は家に帰ったあとにタバコを吸うのか吸わないのか分からない。

禁煙するつもりはなかったがタバコは吸わない方が体に良いということは理解できた。

あとひとつ分かったことがある。
オイラちん毛に白髪が1本生えてる。
奇しくも子供の頃に最初にちん毛が生えたふぐりと肉幹の境目くらいのところだった。

もうすぐ春が訪れる。春の風が吹く青い空の下に。僕は何を思うのか

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D山
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