足骨日記39
十連休も終わり夢が覚めた気分です。
皆様風邪などひいてないでしょうか?
今日は少し友達の話を
年末年始や連休中はほっといてもすることが増える。なるべく予定をいれたくなかった。
実際に妻の退院や娘と友達を遊びに連れて行ったり結婚記念日に妻とディナーしたり友達と飲みに行ったり仕事をしたりクラブに遊びに行ったりキャンプに行ったり。
と、結局こうなる。誰もリア充自慢をしたいわけではない。人と会ったり遊んだりするのは楽しい。ただ金がないのである。独身の方と違って遊ぶときに金が二人分から三人分の金額になる。
家族がいれば金が無いから俺一人で遊ぶね。とはならない。
連休中で子供も給食がないから飯を食わせないといけない。一人で飯を食えば外食してもワンコインで済んだりすることもあるが三人でチェーン店のレストランでも行けば贅沢せずとも数千円になる。焼き肉なんか行っちゃった日には、、である。
とまあ連休中はお金がかかる。三十四にもなってこんな自分が恥ずかしくもある。もう何年金がないんだお前は。毎月月末に暮らしが苦しくなる。子供が大学に行くときに金がないとか言いたくない。もうあと八年後だ。
連休中に近所に引っ越してきた友人と酒を飲んだ。高校の時に最初にできた友達で今も年に何回かは会う。ここ数年は県内にはいるものの遠方だったのでたまにしか遊んでなかった。僕にとっては数少ない親友と呼べる間柄の男である。(向こうはどう思ってるかは知らん)
引っ越してきた日に突発的に晩飯でも食おうとなって歩いていける距離の焼き鳥屋さんに行った。
僕は何回か行ったことがある美味しい焼鳥屋さんだった。
二人で会うのは久しぶりだった。ビールで乾杯して旨い肴と酒を堪能した。飲みながら友人の近況を聞いた。
今年から異動になり田舎の小さい職場からその業界の中でもトップクラスの職場に変わり悪戦苦闘しているとのことだった。
パワハラや組織化されてない労働環境など旧時代の慣習が残るガラパゴス化した職場のようだ。
注目されたり第三者の目も増えるので今までのような格好ではまずいらしく、スーツも三着ほど新調したそうだ。職場の備品もあまり使えず仕事に使うパソコンや事務危機も揃えてこの一ヶ月で三十万くらい使ったと言っていた。
俺このままだったら破滅しちゃうよと言っていた。
しかしながらそんな職場で働きたいと志願して働く志の高い人間が毎年いるらしい。使い物になれば何年かで超一流になれるらしい。
友人と同時期に赴任してきた五人のうちの二人は、異動して一月も経たないうちに先輩達から詰められて泣かされてしまったそうだ。
大人が泣いてる顔を初めて見た。なんとも言えない表情だった。と友人は言う。
そこに行くのも選ばれた人間らしく、出来損ないだから詰められる訳ではなく高次元に理詰めで話してくるらしい。
なんか、そんな環境最悪じゃん。可哀想。という気持ちと、大人になって泣かされたりするような本気の現場にいたことがないので、少し羨ましい気もする。リアクション界のレジェンド出川哲朗氏の言葉を借りて言えば、少しジェラである。
きっと友人はその環境に身をおいて成功できる器であると思う。
僕は家庭を持ってしまった以上、金さえもらえれば何でもやるという考えに変わったし、お金以上のストレスはあまり抱えたくない。実際は収入も低くそれ以上のストレスを抱えているが。
その友人は独身だが、僕なんかよりよっぽど人間ができているし金も稼いでいるだろうし運動もできるしお洒落だし性格もいいしイケメンである。まあ僕は何一つ敵わないだろう。その過酷な環境で濃密な一ヶ月を過ごした友人は少し違って見えた。少なくとも僕とは二つも三つも違うステージにいるのは分かる。
いよいよ同じスタートラインに並んでた人間が世の中に必要とされ、人間として成長している様が目に入るようになってきた。この人生をマラソンに例えたいが、マラソン走ったことがないのでやめる。
でも、貴方には可愛い奥さんと娘さんがいてそれを支えているじゃないですか?と思ってくれた人ありがとう。
でも、そんな考えは古いよ。家族を持つ持たないは個人の自由で、それを選択するかしないかの問題であって、独身でも幸せな人は一杯いるんだ。そういう人は結婚したくても出来ない独身とは少し違うと思う。
少なくともその友人は結婚したいな~とか言うタイプではない。僕だって家庭を持っているかどうかが企業内での出世に関係したり対外的に信用を得るものだということは知っているが、いずれそんなのも時代遅れになる。もう時代遅れだ。表面化しにくいだけでそれもハラスメントだ。女性で成り上がりたい人も苦労が多いだろうが、優秀な独身男も大変だろう。仕事ができるのにこの年齢で結婚してないってことは、、、みたいなのと戦ってるはずだ。
長々と書いてしまったがその友人と今も二人で飲みに行ける関係性が嬉しかった。閉店時間まで四時間ほど長居してしまったが、酒を四、五杯ずつと美味しいおつまみと〆の拉麺も食べた。色んな話も聞けて大満足だった。僕がトイレに立った後にお会計の紙が置かれていて二人で11000円位だった。ふたりで割り勘して俺の方がたくさん食べたからと友人が六千円出してくれた。帰りも二人で歩いて帰った。なんか、しがらみのない酒は久しぶりだった。損得勘定でなく会いたいから会う友達の少ない一人だ。
もう大人だから仕事で知り合った友人は友達じゃないとかそんな青臭いことは言うつもりはない。そういう人も大切な友達だ。
それでもなんか嬉しかった。あんまり自分から人を誘わないけど誘ってよかったと思った。
友人の家の前で友人と別れ一人で歩きながら、焼鳥屋さんで二人で一万越えるか~とさっきの会計を思い出した。
帰り際にいつも思う。焼鳥屋さんていつも思ってたより少しだけ会計が高いな。大幅にではなく絶妙に少しだけ。多分串以外の刺身とか天ぷらとかを頼んじゃうからなんだよな。でも、それを頼んだのは俺なんだよな~。上手かったしな~アジの刺身とシャクの天ぷら。
串が一本の金額で書いてあると安く感じるんだけどなあ。まだ若くて食べれるからいいのか?もう少ししたら食も細くなって食べれなくなるのか?とか考えて歩いて帰った。
まあ僕はまだまだこんなレベルの人間なんだな。出来る友達の話を聞いて自分もそんな気分になってたけど、そんなもんだ。足も酒を飲んで歩いて帰れるくらいには回復してきたのかな。
できれば娘はいい大学にやりたいもんです。
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