海外のテレコンテンツ挑戦のすすめ

はじめに

 コロナ禍の影響でリアルイベントが軒並み開催不可、その状況は海外でも同じです。営業できない→このままだと収益がなくてやばいというのもあるのでしょう、実は、3月に入ってからEscapeRoom界隈でLive Video Escape Room というキーワードを散見するようになりました。

 基本的には、既にあるルームをonline経由でプレイできるようにしたもののようです。そのため、出来不出来については、どうしても急な対応だったこともあるので玉石混交の状態だとは思います。

 その一方で、現地に行かず日本からプレイできるのはとても大きな利点です。それに加えて、まだ少なくはありますが最初からonlineでプレイする事を前提として作られたゲームもできつつあります。

 もちろん言葉の壁というハードルはありますが、ルームによってはグループに1名か2名英語をしゃべれる人がいればなんとかなりそうなものもありますので、挑戦してみてはどうでしょう?

 本項では、オンライン版の海外エスケープルーム等のコンテンツをプレイしたい!という方が注意した方が良いと思う点についてまとめてみました。是非、参考にしてください。

大前提:英語について(できるメンバーを大切に)

 海外のエスケープルームは、ほとんどの物が2名以上でプレイします。最大人数が6名の物も多いです。6名プレイのゲームでも、英語をしゃべる人が2名いれば大丈夫じゃないかなと思います。ただし、次の点には気をつけてぷれいしましょう。

・英語が苦手な人は……
 英語を使える人を大切にしましょう。
 制限時間があるのであせる気持ちは分かりますが、母国語でない言葉を日本語に訳したり、相手に伝えたりすることはとても大変です。自分が気になったことを次から次へと聞くのではなく、上手くタイミングをみて手が空いたかなと思ったらお願いするようにしましょう。もちろん、英語が話せる仲間もゲームを楽しめるよう、訳してばかりだなあと思ったら、少しでも空き時間ができるようにサポートしましょう。簡単な単語の組合せで良いので、自分で話すことに挑戦するのも良いと思います。

・英語ができる人は……
 待ってもらって大丈夫です。
 いろいろお願いされることも沢山で大変ですが、あわてず遠慮せずに、「今、訳すからちょっと待って」「金庫に○○○って入力してもらえばよい?」等、ゆっくり確認しながらやっていきましょう。お願いされたことをオウム返しに聞き返すのも、考えがまとまるのでありだと思います。
 そもそも翻訳しに来たわけではなくゲームをしに来ているので、存分に楽しみましょう。

・取りまとめ役がいると良いかも
 チームリーダー的な取りまとめ役を一人置いて、翻訳の負担が大きくならないように上手くコントロールするのも良いかも知れません。「いまある情報を整理しようか」と言う人ですね。onlineでゲームをすると、想像以上に情報共有ができなくなります。要所要所で手を止めて、情報共有していくと良いと思います。

・外部ツールも使ってみんなで情報共有
 Googleドキュメント等、みんなで一緒に見られて書き込みも可能なツールを使い情報共有をするのも良いでしょう。LINE等のチャットツールでも良いですが、タイムラインで流れてしまう物は読み返すと想像以上に見落としをしてしまうので注意です。上手く現状を整理して、分かり易く翻訳者に情報を渡しましょう。

予約をするとき01:時差について

 当然のことながら、海外のサイトの予約時間は現地時刻です。予約の際には時差に充分注意しましょう。また、国によってはサマータイムでさらに時間がずれていたりするので気をつけましょう。

 時差計算で私がよく使うサイトはこちらです。

・世界時計 - 世界の時間と時差

 直接サイトに行くのではなく、Google等で「時差 オランダ 日本」みたいに検索して、トップに出てくるサイトに行くのが楽です。

【時差絡みでよく出てくる言葉】
JST
(Japan Standard Time)日本標準時:UTC+9
UTC(Coordinated Universal Time)協定世界時:UTC+0
JST=UTC+0900(日本標準時は協定世界時から9時間進めた時刻です)
CEST(Central European Summer Time):中央ヨーロッパ夏時間。3月最終日曜日午前2時から10月最終日曜日午前2時まで使用(使っていない国もあるので注意):UTC+2
CET(Central European Summer Time):中央ヨーロッパ時間:UTC+1

予約をするとき02:参加費について

 海外ではESCAPE ROOMの予約は基本的に部屋単位です。そのため支払いも個人ごとではなくまとめて行います。部屋単位ですので、自分たちのグループ以外の人と一緒になることはまずありません。
 参加費は基本的に人数を集めれば集めるほど、一人当たりの価格は安くなります。もちろんルームごとに参加人数の上限がありますので、そこはご注意下さい。
 支払いは基本的にクレジットカードで行います。VISAかMASTERのカードでしたらだいたい対応しています。ヨーロッパではJCBの取扱をしていないところが多いです。サイトによっては、PayPalに対応している所もあります。
 支払いの際には、プレイ料金に加えて税金(ヨーロッパだとVAT(value-added tax)等)がかかるケースもありますので、取り纏めをされる方が金額には注意しましょう。

ゲームする時の注意:アプリケーション

・どのアプリケーションを使うかは事前に確認しましょう
 どのアプリケーションを使うかは、予約したときに送られてくるメールに書いてあるはずです。インストールが必要な物は、事前にインストールして使い方等チェックしておきましょう。
 オランダの例だと、Google hangoutを使っているケースが多いです。ブラウザがChromeでしたら特に事前インストールの必要がないので楽ですね。

・マイクのオンオフ / カメラのオンオフの仕方をチェック
 
マイクのオンオフは重要です。自分のパソコンが拾っている音は、自分では中々気づけません。そして想像以上にノイズとなっています。
 また、気づかないうちに勝手にマイクがOFFになっていることもあります。そうなると貴方の声は仲間に届きません。
 自分が話すとき以外は、常にマイクをOFFにしておき、話したいときはONにすることをお勧めします。
 カメラはつけっぱなしでよい(その方が楽しい)ですが、ネットワークが弱くなっていて声が途切れ途切れに聞こえるときなどはカメラを切ると効果的です。どうやったら操作できるか事前にチェックしておきましょう。分からなければ仲間に聞いてみて大丈夫です。

 この辺りはテレワーク・遠隔授業と同じです。
 みんなもう慣れたよね?

実際にプレイしてみよう(適時追加予定)

 実際にプレイしてみてできそうなゲームを紹介します。

The Secrets of Eliza's Heart(Logic Locks : オランダ)

100年前に謎の失踪を遂げた探検家Elizaの部屋を探索し、Elizaの心臓と呼ばれる宝石を見つけ出すことを目的としたゲームです。依頼者は歴史学専攻の学生。現地にいる彼と連携し、目的達成を目指します。

プレイヤー人数は2人~7人、プレイ料金は1部屋あたり€71-~€115.50-(8,300円~13,400円)+税です。

依頼者のヘッドカメラからの映像を頼りに部屋を探索し、でてきた道具の使い方を考え、パズルや謎を解き明かしていきます。

部屋の雰囲気はトレーラーの映像そのまま、依頼者もロールプレイに徹していますので雰囲気がとても良いです。カメラの映像はヘッドカムの映像ですのでそこそこ揺れるため、慣れないとカメラ酔いをしてしまうかもしれません。

探索の指示出し、やって欲しいこと等を伝えるためにグループで1~2名はそれなりに英会話力ある人を必要とします。また、多少英文が出てくるので、慌てず対応しましょう。落ち着いてやれば大丈夫です。

Prison Escape Online(Real Life Gaming:オランダ)

 現時点でのオンラインイマーシブ系コンテンツの完成形の1つ。

 プレイヤーは謎の人物から依頼を受けたハッカーとなり、依頼者とともにロックダウン中の刑務所の機器へオンライン経由でアクセスし、無実の罪で収監されたYuri Koblenko を脱獄させることが目的です。

プレイヤー人数は1グループ2人~7人、プレイ料金は1グループあたり€109.95-(約12,800円)+税(人数問わず)です。

 英会話力が必要なゲームです。刑務所のカメラにアクセスすると、実際に用意された刑務所現地の様子を確認できます。そこでは役者がキャラクターを演じており、時にはweb越しに彼らと会話し、交渉し、説得して目的の達成を目指します。

 かなりやることも多く、制限時間もあるので大変な戦いとなりますが、俳優のガチの演技・対応、レスポンスなど最高です。本当にハッカー映画のそのまんまの世界に入り込んで、時間の流れもリアルタイム、わざとらしさ・メタ的な物が全くない、裏を返すと本当の意味で総力で挑まなければ楽しみきれないコンテンツなので言葉分からないと勿体無い(とはいえ雰囲気を一緒に味わうだけでも楽しい)、そんな特別なコンテンツになっています。

 Prison Escape自体はリアルイベントですが、Prison Escape Onlineは最初からOnlineで実施することを前提として作られているため、完成度は高いです。言葉の壁は確かに高いですが、なんとかプレイして欲しいコンテンツです。

この記事は更新中です。他に注意点や取り上げて欲しいことなどありましたら随時追記します

こうすれば良いよと言ったアイデアなどもありましたら是非教えて下さい!
みんなで情報共有して、国内外問わず面白いコンテンツを体験してみましょう!

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山肩大祐
E-mail: yamakata@cc.rim.or.jp

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Daisuke Yamakata(山肩大祐)
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