攪拌

高校のとき理科の授業で「攪拌」を習った。
確かその時はごちゃ混ぜの液をぐるぐるにかき混ぜるくらいの意味だったはずだが、調べたら「2種以上のものを機械的にかき混ぜ、物理的、化学的に必要な混合状態にする操作のこと」のようだ。

さて、ニーチェいわく「内なる混沌を秘めた人こそ躍動する星を生み出すことができる。」
伊坂幸太郎いわく、「撹拌しないと生まれない。」

二つの示す意味は必ずしも一致しないが、2種以上のものたちが対立してぶつかり合ってぐるぐる混ざると、新しいものが見つかるのではないか。
対立している間は非常に居心地が悪い。異質なものが入り込み、排除したい。妥協案なんて要らない。
だけど、その中で混じり合って意見をぶつけ合って妥協案ではない新しい到達点が見える気がする。

混沌な世界で攪拌を。

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