【遊戯王OCG】人間讃歌は『勇気』の讃歌ッ!好きで勝ちたい!プランキッズの奇妙な冒険【2024年7月デモンスミス環境考察】
???「おーい、どぅっきー!5面プランキッズやろーZ!」
◼️はじめに
皆様、noteをご覧に来ていただき誠にありがとうございます。
本noteはデモンスミスギミックを採用したスネークアイや天盃龍が環境に蔓延る中、頑張ってプランキッズの構築を捻りだして大会へ持っていった軌跡です。よろしければ最後までお付き合いいただけますと幸いです。
◼️発端
毎年夏に納涼五遊祭(主催めーふさん)という5人チーム戦という滅多にない形式の大会が開かれます。CS形式ではあるものの、グッズの販売や夏ならではの出し物、サブイベントが豊富なイベントです。
去年は、たまたま暇になったところを、欠員の補填として自分を拾ってくれたチームがあり、参加させてもらいました。
ワイワイやりつつ、終わった後の飲み会も含め楽しく過ごせたのがいい思い出です。
今年もめーふさんから告知が発せられ、それを見て「またやりたいなー」と本心でつぶやいたわけです。
さすがにね、ほいほいウーサが立っちゃうこのご時世にプランキッズ触ってくれる人なんているわけないじゃんwwwww
嘘。。早すぎん?何か弱みでも握ってるんじゃーないですか?大丈夫ですか?
◼️心は何度でも砕ける
【2024年7月改定】
まさかこんなにあっさりチームが決まるとは思っていなかったので、とりあえず回し方を理解してもらうために過去noteを広げて、型がいっぱいあるんだよーということを示したら、各人が思い思いに構築をし始めたのでとりあえずはそれでいいかなーと。
プランキッズ++が有力候補で、個人的には神碑使いたいなーくらいで考えていました。
改定発表を待ちつつ、6月中旬時点の環境考察を7月リリース用のnoteのついでに精査していると、過去に作った罠型プランキッズの追い風を与えるかのようにモルガナイトの新規が発表されます。
まさかの微強化が来たので、ウッキウキだったのもつかの間、改定が発表されました。
色んな方々が禁止を想定をしていたベアトが謎の制限止まり。デモンスミスは引き続きMAX採用可能。
総括するとまったく環境に変化のない改定だったため、ヤな予感が・・しかし、逆にデモンスミスが生き残ったことで、デモンスミスを用いる方向で検討ができます。
ベアトグリフォンを出すことで永続+グリフォンで圧をかけるプラン。
ベアトからフラッグを落としてプロートスを出すプラン。
ベアトから雷電龍を落とし、リトルナイトを作って雷電龍を除外することで雷龍融合をサーチし、バトラー立てるジェネリックアナコンダなど、検討をすればするほど多少はやれるのでは?という気持ちになっていました。
【襲い掛かる新規カードRAGE OF THE ABYSS】
7月9日、アザミナが発表されました。篝火で減ったと思った初動が増えとるやないかーいwww
しかも展開の途中になんでも無効添えちゃうのあかんてwwwww
7月10日、フワロスの発表。プランキッズはデッキからもEXからも出すよ!ただのGだよ!Gが増えたよおおおおおおおおお/^o^\!!!
でもね、フワロスはまだこちらも投げれる、大丈夫、まだやれる・・
7月14日、霊王の波動(ドミナス・インパルス)発表。対面不利な炎王や天盃龍が打ってくるの、あまりにも、あまりにも・・!!!
7月19日、紅涙の魔ラクリモーサ発表。
うわーーーおっ○いだー^q^
(30分後)うわーーーー・・2体でウーサ?全テーマがウーサ立つの?終わりじゃない???
何がRAGE OF THE ABYSSだよおおおおおお!!!
俺がABYSS的にRAGEでだよおおおおおおおおおおおお!!!
【苦渋の決断】
プランキッズを楽しく触ってほしかった・・少なくとも1か月はワイワイしながら考えを共有できた・・私はそれだけで十分だ・・この時点でほぼプランキッズを触ったことがない人達にこんな修羅を進ませる必要がないと判断し、各人好きなデッキを触ってもらうこととし、その代わりプランキッズを使わせてもらうように懇願しました。
◼️五遊祭までの道のり
使わせてもらうといったものの、正直全く勝機が見出せずにいました。
なんだったら直近でR-ACE使って0-4してきたので、もう勝ち方がわかりません。プランキッズの構築は思いつくものの、R-ACEの手数で足りてなかったのにどうすればいいの?
と、ひたすらR-ACEを使った色々に方に叩きのめしていただきました。
その中でR-ACEでの勝ち方も、他の環境デッキの勝ち方も「新しい環境でのリソースの考え方」が大切なことに気づきました。
【※事前知識の共有】
例えば、カグヤはns権を使用して1妨害作れる性質を持っています。しかし最大で3枚しか入らないため、この性能を常に出すのは難しいと言えます。
それでは性能を常に出すデッキを組むためどうすればいいのか。それはデッキの全てのカードを同性質のカードだけで構成をすれば解決します。
しかし、ここで問題となるのはns権利の被りにより1枚以外の札が死に札となる点です。1妨害を作るのに他の39枚を犠牲にしているわけです。故に現実的ではありません。
そこで、ns権を使用し、妨害を1つ作る事ができる同性質の札を初手で1枚引くことができれば解決したと言えます。
採用枚数の目安は、期待値をボーダーとした場合は、期待値1の8枚が必要となります。また、確率であれば、初手に90%以上来るようにするためには14枚採用する必要があります。
先手の行動は手札5枚から後手の手札6枚に対してのアンサーとなります。
故に1枚で1妨害を作るのは非常に有能な札と言えます。
【現環境の掘り下げ】
現代の遊戯王では、デモンスミス+魔女(アザミナ)が絡んでるテーマは、1枚初動を大量に獲得しています。さらにそれらはアプローチが分散されているため、貫通札としても機能します。これは多角的に攻めることができることを指しており、大きな利点と言えます。前書きで述べた1枚が1妨害作ることができる有能な札です。
しかし、貫通しやすいからと言って必ずしも貫通できるわけではありません。
手札誘発環境ということもあり、基本的に1つのルートは潰されるものだと思って動くのが妥当です。例えば各テーマの初動、デモンスミス、アザミナを各7枚採用した場合、2種を併せ持ちをする確率は53.5%、3種持てるのは20%程度です。
相手が上記の条件で構築しており、初動を初手に2種持っている確率(53.5%)に対し、自分が手札誘発を15枚採用し2枚持っている確率は63.1%です。
天盃龍に至っては22枚ほど手札誘発を採用することができます。手札誘発を2枚持っている確率が88.5%、3枚持っている確率が59.8%となるため、比率で勝っていることとなります。(枚数の時点でも勝っているので当然ですが……)
では環境テーマ群はどの様にして勝つのかでしょうか。それは次ターンに展開をして勝ちを目指します。
具体的にお互いの初ターンは名刺交換をするかの如く、手札誘発を投げ合います。そして次のターンに残っている手札と墓地に落ちているデモンスミスを用いて展開をします。
手札誘発は使い切りの性質を持っています。残っていたとしても1枚である可能性が高いため、ns権と場・墓地に残ったリソースから2手用意できれば、然程苦も無く展開を始めることができます。天盃龍が後手でも勝つことができるは、最初の相手ターンに手札誘発を2枚撃ったとしても、次ターンのドローで引いた6枚目と合わせ、また手札誘発を2枚撃つことができる確率が43.5%あるためです。当然後手ワンキルをしやすいという特異な性質を持っていますが、失敗しても再トライできる余力を持ち合わせているわけです。
【プランキッズの立ち位置の認識】
ここまで環境について掘り下げてきたわけですが、お気づきの通り完全に何かの劣化として認識する他ありません。
しかし、目指すべき方向性は環境テーマが指していることがわかります。
プランキッズはご存知の通り、1枚初動をメインギミックだけで大量に用意することができます。
他のテーマではそれができないため、デモンスミスやアザミナを使用することで初動の比率を増やす形を取らざるを得ません。
本来デモンスミスやアザミナは、妨害や突破札として使用でき、それらだけでもポテンシャルが十分にあります。故にプランキッズでは無理に展開で関連付けするのではなく、それぞれを妨害・貫通札として用いて運用するのが望ましいと考えます。
「プランキッズでやる意味は?」と聞かれれば「好きだから使えるものを使ってるだけですが(΄◉◞౪◟◉`)」と答えさせていただきます。
【プランキッズでの方向性について】
完全にプランキッズのアイデンティティクライシスが起こっているのですが、それでも使うからには勝ちたいのです。
まずは、考え方の根幹として「持続」と「寸断」をイメージしました。
プランキッズのルートは基本的に細いです。その細い線を多少太くしたからと言って、お話にならないのが現環境です。であるならば、なるべくリソースをつなぎ持続させることが大切だと考えました。
また、妨害を要するのであれば、相手が行なう展開の中で、初動から繋がるリソースが残らないように寸断をするプランを検討しました。
勇者、デモンスミス、プランキッズは完全に独立したギミックとして使用します。※勇者→デモンスミスの運用は行う。
そうすることで、スネークアイ等が行っている3権利の行使を疑似的に作り出します。妨害を受けても最低限の妨害やリソースを維持することができると考えます。
3つ目の権利として勇者選んだのは、EXを圧迫せず、フワロスやアトラクターに耐性を持つことができるためです。イリガルナイトは妨害としては多少心もとないところはありますが、他の手札誘発と合わせると、干渉する手が広く、妨害後も墓地に行かないため、リソースの寸断を狙うことができます。アザミナも十分強いのですが、EXからウェザーを抜くほどひっ迫しているため、採用は困難を極めると判断しました。
また、基本的なプランはウーサかグリフォンを使用し、相手の初動を枯らし寸断を狙います。
正直平凡なことを言っています。平凡すら呑み込めないで好きで勝つなんて言えません。"あれが嫌い"、"これは他でも使っている"、"カードが高いから"なんてわがままを言っていいのはTier1だけです。
呑み込んだとしても勝てる保証はありませんが、1mmでも近づくのであれば私はそうします。プランキッズを勝たせたいから。
◼️五遊祭直前
ひとまず、構築が出来上がったと安心していた時です。8月9日夜、神奈川で震度5弱の地震が発生しました。
嘘やん/^o^\
これを機に、デモンスミス型で検討していた土台を変更することとなりました。
多少変わった妨害を置けるものの、前述のとおり、どうしても劣化であることには変わりがなく、勝ち抜けるかと言われると難しいです。理由としてはそもそもデモンスミスギミックが通らないためです。
R-ACEを使ったいて感じたのは、"デモンスミスは誘発吸収材だな"ということです。こいつのおかげで泡影を大棺で全部吸ってくれます。
ついでにリンク2が残るので、モンスターを+1追加できると、神聖棺になるため、結構固めな壁を作れます。プランキッズの展開が通れば、ウーサにもつながる生存する確率が微妙にあがります。
ターンが返ってきさえすればプランキッズやデモンスミスからの再展開を狙えます。こう言った認識を持てるのは、デモンスミスを軸にしたR-ACEを使っていた身として判断でしたが、結局降り注ぐ手札誘発には敵わないと、ユウZさんは厳しく評価したところです。正直ごもっともです。
しかし、デモンスミスなしの選択は、冒頭で述べていた罠型くらいしか思いつきませんでした。しかも直前過ぎて試行回数が少ない懸念が強かったため、6月に検討していた"信用に欠ける罠を神碑で補う"プランをぶっつけでやってもらうことにしました。
※神碑プランキッズも罠型プランキッズも、過去にユウZさんには触ってもらっています。
今回の構築は、神碑にはドローと微妨害を担当してもらいます。ゆえに、当初の神碑とは違い、無理にフギンで泉のサーチは狙いません。モルガナイト余裕があったり、相手の動きが鈍いときのダメ押しとして、初めて触りに行きます。プランキッズで手札誘発を誘導し、罠で相手の寸断し、ドローで罠を持続させるプランです。
「神碑でよくないか?」に対しては明確に違う点があります。
●山を能動的に拡散させることができる
●スキドレ、センサーと共存でき、プランキッズ自体が壁兼妨害となる
●1マリガン1ドローを毎ターン繰り返すことで神碑魔法の質を向上させることができる(穂先に触りやすい)
●バーン、ゲインがあるため、神の宣告等のライフコスト系が使用しやすい
神碑プランキッズを作った際は、ミューが制限だったため、どうしてもプランキッズの効果を通したかった節はありますが、現在は無制限であるため、どこかのタイミングで相手が根負けをする形となり、プランキッズが展開できます。プランキッズまったく通らなかったとしても、神碑からの圧があるため、相手からしたらやりづらいかと存じます。
最終的に、プレイスタイルの違いで、ユウZさんに罠神碑を使ってもらい、勇者デモンスミスを私が使うこととしました。
◼️五遊祭!
楽しみで普段は寝坊助なのですが、7時前に目が覚めてしまいました。
デッキや持ち物を確認などをしながらのんびり支度。バスの時間にあわせて出発をするとチームグループからLINEが。
(同刻ゆめぱれす行タクシー内)
あざらしの人「いやー今日楽しみですねー。なんかSさんからよく忘れ物するって聞きましたけど、まさかデッキ忘れとかしてないですよねw?」
アイスの人「そんなわけあるわけないやろwww一応確にn・・あかん・・やばい、え、やばいやばいやばい」
え^q^?
持ってきたのはペンとたべっこ動物のメモ帳は持っていたらしい。
今日は食べた動物メモる係しかできません。
とりあえずチーム全員でカードかき集める案が出たり、欠員を誰しもがよぎっている中、現れたのです・・
天盃龍を貸してくれるという(雷)神(龍)が!!!!!
紙ができる、ありがとう、ありがとうございますううううううう!!!!
チーム全員で(雷)神(龍)様に頭を下げて、デッキレシピも変更し、無事開会式を迎えて始まりました。
なんやかんやあってチーム2-2、個人3-1で勝ちがかみ合わず、残念ながらトナメ進出には至りませんでした。
※なんやかんやは《おまけ:対戦レポート》へ
2か月間頭を抱えていただけに、プランキッズ2名が3-1という良い成績を残せました。天盃龍にもう少し寄せるなど、反省点はあるものの、難産だっただけに非常にうれしかったです。
◼️最後に
「努力は報われる」というつもりはありません。正直運も大いに絡んでおり、たまたま2人が3-1となったとも言えます。しかも優勝をしたわけでも、なんなら予選を突破したわけでもないので大口にもほどがあります。
とはいえ、検討と研鑽、スクラップ&ビルドは大変なのは間違いありません。これはここまで読んでいただいた方には伝わると思います。
「『勇気』とは『怖さ』を知ることッ!」とどこかのおじさんが言ってました。今もなお、産みの苦しみを抱いている方たちの何かになれれば幸いです。もし、この気持ちを共有できた時は、一緒に乾杯をしましょう。
また、この場を借りて、チームに誘ってくれたユウZさん、チームを組んでくれた方、納涼五遊祭を開催していただいためーふさん並びにスタッフの方々、本当にありがとうございました!!!!!!
いいねやフォローも励みになりますので是非お願いいたします。他にもnoteを書いておりますので、そちらも一読していただければ幸いです。
《付録:展開例》
先述のとおり、展開自体は完全に独立しています。逆にシナジーさせてしまうと、そこがネックになってしまい、3権利の形が崩れると判断しています。それを踏まえると非常に簡単な展開となるため、ほぼ自分用のメモとして記載しております。ゆえに簡素になっている点、ご容赦ください。
【単体展開】
※ここまでを基本展開と認識してください。
【組み合わせ展開】
【ドロバ受け展開】
【G受けドロバ返し】
≪おまけ:対戦レポート≫
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