【遊戯王解説書】デモンスミスジェムナイト【本文無料】
■はじめに
皆様、noteをご覧に来ていただき誠にありがとうございます。
本noteはデモンスミス入りのジェムナイトについて独自に調査した結果を報告していく内容となっております。
使用者目線のnoteとなりますが対策等を含めて様々なテーマにおいて、構築の一助となれれば幸いです。
◼️デモンスミスジェムナイトの魅力
『TERMINAL WORLD 2(2024年11月23日発売)』によりジェムナイトが強化され、1枚初動を手に入れるとともに強力な展開力・貫通力を得ることができました。それにより初動に要する手札の枚数が少ないものの貫通力にも秀でているため、再現性が非常に高いのが魅力です。
純ジェムナイトでも十分強力な展開力があるものの、環境ではあまり勝ち切れていません。理由としては以下のことがあげられるかと存じます。
デモンスミスを入れた構築では、場面が捲られないほどに硬いわけではありません。しかしながら対応力の高さとメインに必要な枠の少なさ、初動の枚数の多さからくる構築の柔軟性が魅力です。
純ジェムナイトはひとつひとつが積み上がれば、爆破力があるため、起点を相手に知られていなければ物量を押し付けることができる利点があります。純ジェムナイトを展開系としたら、デモンスミス入りはミッドレンジと言っても差支えないかと存じます。
相手から見ると、展開の途中まではどちらの構築か見分けがつきません。特に明確に当てなければならないルーツの後の展開が違うため、ミスリードを誘うことができる点を抑えておき、環境により両者を選択できるようにするのはいかがでしょうか。
◼️各カードの相関関係
カードの紹介の前に、ざっくりわかる関係図をご覧ください。
ジェムナイト自体が展開系の部類となってしまうため、内容をつかむのが難しいように見えますが、どう繋がるのかの大枠を理解することが重要だと考えます。
展開は図の通り、円を一回りするようにプレイします。なので、妨害を打たれたとしても次のカードをプレイできるようであれば、必然的に貫通することができます。なので初動が1枚だけで、それがレシスやディスパだった場合は、紹介しているネピリム初動の途中であるレシスのnsからスタートするものだと認識していただければ差し支えありません。
◼️カード紹介
【初動】
TERMINAL WORLD 2で登場したカードです。ns、ss時に「ジェムナイト」カードをサーチすることができます。ジェムナイトにはジェムナイトカード群とジェムカード群があるため、サーチできる範囲には注意しましょう。
召喚権を付与できる効果はジェムカード群であるため、Cローズ以外はnsすることが可能です。
基本的には①~③までの効果を余すことなく使用します。それぞれに用途があるため、ネピリムが度々出現し、中心となる存在となります。
ネピリムは「ジェムナイト」カードにしか触れないため直接レシスをサーチすることができません。なのでディスパを経由することになるがディスパでネピリムをサーチしてしまうとレシスが足りない状態が生まれてしまうためご注意ください。
こちらも新規です。
効果を選択して発動するものの、カードの発動に縛りはなく、2枚使えばそれぞれの効果を使用することができます。ネピリムとルーツでサーチすることで両方とも余すことなく使用します。
融合する場合の素材は、手札・フィールドであれば縛りはありませんが、デッキ・EXから素材にする場合は岩石族以外のジェムナイトモンスターである必要があります。
手札に加える効果はジェムカード群でよく、またデッキからだけではなく除外からも回収することができます。ジェムナイトモンスターはヴォイド、GF、Cローズで除外を介すことができます。
ジェムカード群のカードとなります。ネピリムではアクセスできませんが、ディスパを経由することでサーチが可能です。ネピリムのns権付与効果によりnsすることはできるので、出してジェムナイトモンスターをサーチすることができます。
ターン1の制限がないため、ns権の使用だけでなく、ネピリムやセラフィによりnsすることでさらにサーチすることができます。
ジェムでもジェムナイトでもありません。
ですが、デッキからジェムナイトモンスターを落とすことで同名になるため、ルーツの素材となることができます。
墓地の融合モンスターを除外することで蘇生することができますが、融合体であればなんでもよく、それを利用してデモンスミスにより墓地へ融合体を供給し、スプライトスプリンドでCローズを墓地に送ることでジェムナイト展開に移ることができます。
ネピリムの蘇生効果を利用し、ネピリムを落とすことができればそれがそのまま初動となります。その中でもブリフュは融合モンスターを供給しつつ、墓地にネピリムを送ることができるため、非常に強力です。
先述した通り、デモンスミスの展開がそのまま基本展開となります。♀やルリーだったとしても問題なく展開ができるため、初動を増やそうと思えば20枚オーバーを実用的な範囲で運用することが可能です。
手札誘発環境の場合、以上の権利を意識しながら構築する必要があります。純ジェムナイトにはない強みなのでしっかり活かしていきましょう。
【貫通札】
初動の中にも、併せ持つことで貫通札になり得るカード群がありますが、ギミック内にも貫通札として活用が可能な札があります。
基本展開の中にも出てくるため、ヴォイドをサーチする動きに対して妨害を当てたとしても、持っていればそのまま貫通することができます。
また、モンスターを2体並べることでデモンスミス展開に移ることができるため、nsできるモンスターと併せ、準初動として扱うことができます。
展開には絡みませんが、モンスターの追加をすることができる札となります。これによりデモンスミス展開に移行することが可能です。
貫通札として使用することができますが、メインの採用理由としては手札に来て邪魔になっているGFを墓地に送るために機能させることとなります。
また、余談ではありますが、ルール上ジェムナイトとしても扱うため、融合素材等で使用することができます。CローズでBローズを落とすとジェムナイトカードとしても扱うことができるようです。
【EX】
ジェムモンスターで作ることができる上に、新規が来たおかげで単純にリンク値4以上伸ばすことができる強力な効果を持っています。このモンスターがリソース回復や中継地点を担っているのが肝だと認識していただいて差支えないかと存じます。
◼️構築について
初動の中でもns権を使用するものを期待値1、貫通札を兼ねるものを1とすることで盤面形成が安定します。さらに貫通札を0.5採用することで手札の半数は展開をするための札として機能することとなります。
残りの2.5は妨害や更なる貫通札で補強するのもプラン次第で良いかと存じます。
紹介している構築のプランは、現環境は展開系のテーマが多く、それらは手数が多いことを踏まえ、干渉系手札誘発により相手の出力するパワーを下げた上で盤面の制圧を目指します。また、妨害系手札誘発を1とすることで、それをデコイとし、干渉系を強く打つことができます。
また、以下で細かな点を解説します。
⚫︎ドロールの採用
詳しい展開は後述といたしますが、展開系の環境下の場合、メインからフワロスが採用されていることも珍しくありません。Gフワロスを対応するためにドロールを使用し、妨害とリソースを構えることを目的としています。
⚫︎フワロスの採用
フワロスの性質は、後手では強い干渉系手札誘発として使用できるものの、先手は不要牌として認識されます。しかし、ジェムナイトではコストの要求もあるため、それに当てる他、ns権の追加等で手札から出力することができるため、星4というステータスからバグースカを立てるために活用できます。
⚫︎クォーツの不採用
クォーツの基本用途はデッキから融合素材として落とし、一緒に落としたネピリムの蘇生効果のコストを拾い上げる意図があります。しかし基本展開の注釈でも述べておりますが、一時的ではありますが、ニビルを差し込む隙が生まれるためそのためにその他札を増やす必要はないと判断しました。
純構築の場合はクォーツの効果を使用してブリフュを持ってきた後にキルまで繋げることができます。本構築ではブリフュでそこまでのバリューを出すことはできないため、なのであくまでデモンスミス入り構築の場合には不要という判断になります。
⚫︎ヴォイドのコスト札1枚のみ採用
ヴォイドのコストを2枚用意したいという意見に対してですが、GFの2枚目かジェムナイトのバニラが候補としてあがります。2枚用意する理由は「コスト用の札を1枚引いたとしてもヴォイドが機能するから」ということとなりますが、挙げた2枚目はデモンスミス入り構築の場合にはその他札としてしか扱うことができません。手札に来たGFを墓地に送る手段として、Bローズを採用することによって、ネピリムns→ディスパ→BローズからGFコストでssし、ルーツに繋げることができます。
ディスパの融合でヴォイドを落とすため、展開に支障はありません。
穴埋めもでき、2枚目よりかはBローズの方が貫通札として機能するということで2枚目の不採用、Bローズの採用としております。
⚫︎ジェムナイトマスターダイヤ–ディスパージョンの不採用
ダイヤの強みは大量の融合体を出すことによりボードアドバンテージを取ったり、ルーツからFSすることでリソースの回復ができます。キルをするにも妨害をするにも役立ちますが、デモンスミス入り構築では展開にも使用しないため2ターン目以降のリソースの循環のためにしか使用することができません。長期戦でのみ有効になることを示唆していますが、デモンスミスの方が扱いやすいためそちらの枠を広げる形で構築しています。
◼️基本展開
【初動からの先手展開】
どの展開からでも目指すのは『スプリンド+バグースカ+場面に融合体と墓地にヴォイド+墓地リソース(Cローズ+デモンスミス)』です。
また、場に融合体+墓地ヴォイド(コスト2枚込み)という状況を5回目の着地までに行なうニビルケアを前提に展開をします。
【次ターンの展開】
【後手の展開】
妨害を受けながらの展開となるため、確実な展開はありませんが、基本的にはデモンスミス行動によりアクセスまで繋いで盤面を荒らすことを主眼に置き、最終的にリトルナイトかウーサを立てて牽制することを意識します。
◼️最後に
ここまでご覧いただき、誠にありがとうございます。
本noteで少しでもジェムナイトに興味を持っていただけたのであれば幸いです。TERMINAL WORLD 2産ということもあり、フルセットでも非常に安価でそろえることができます。環境を見るに長い期間遊べるものだと認識しておりますので是非この機会にご購入していただけますと幸いです。
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他にもnoteを書いておりますので、そちらも一読していただければ幸いです。
《付録:手札誘発の耐性について》
手札誘発を受けてしまうと貫通札がなければ止まりはしてしまいます。ただ、循環に繋がるカードを併せ持っている場合は展開が続行できることは先述の通りです。例えば、粛声やメメントと同性質と言っても良いでしょう。
その上で展開にカチッと戻れない場合は追加の手札誘発でも結局効いてしまいます。なので受けた際の立ち回りや考え方の一つとして下記をお読みいただければ幸いです。
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