ほんとの空と魔女の瞳
高校同期と安達太良山・一切経山に登ってきました。
日程は2022/10/14~16となります。
情報格差
今回我々が登山を決行したのは全国旅行支援の対象期間でした。
これを使うと宿泊費が40%引きになるだけでなく平日ならば3000円分のクーポンが貰えます(土日は1000円)。
例えば朝食夕食付10,000円の宿だった場合、食費のことを考えるとタダと言っても良いくらいの費用に抑えることができます。
実際に利用した人なら分かると思いますが、予約方法に制約があったりワクチンを3回接種していなければ陰性証明が必要(陰性証明書の発行までは必要ない)だったり、平日休日でクーポン額が違ったりと、なかなかに複雑なシステムでした。
今回の政策でなんとなく感じたのは情報格差です。よく聞く言葉ではありましたが、実際にそれを体感したのは初めてでした。おそらく今回の期間中もこの政策を利用して旅行を楽しんだ人もいる一方で、政策の詳細が分からずに諦めた人も多いのではないかと思います。
もちろん今回の富の再分配の対象は我々ではなく、旅行事業者なので文句を言う筋合いは無いです。ただ世の中には同じような仕組みが色々あってそれに気づいているほど生きやすいのだと再確認するきっかけになったということです。失業手当やコロナの入院保険なんかも良い例な気がします。
浄土平・一切経山
1日目午後から前日入りして2日目の朝から浄土平に向かいました。
浄土平に向かう磐梯吾妻スカイラインは何年も前から走りたかった道でした。ここは本当に日本なのか?そんなことを思う景色が続きます。途中ガスで駐停車と窓を開けるのが禁止のエリアがあったことも印象的でした。
浄土平レストハウスから登山開始です。すでに1,600mの標高に位置しており、登り始めから絶景でした。レストハウスには登山装備でない人も多く、一切経山とは反対方向に位置する吾妻小富士のお鉢巡りも人気のようでした。
登山開始2時間、頂上を超えるとそこには五色沼(魔女の瞳)が広がっていました。それは間違いなく私が今まで見て来た中で最も美しい青でした。
魔女の瞳以外にも鎌沼など美しい沼があり、帰りはそれらが見れるトレッキングコースを利用しました。
安達太良山
3日目は8時頃に登山開始。ロープウェイは利用せずにくろがね小屋から迂回し山頂を目指します。
途中、美さの片鱗を感じつつも霧の中。紅葉を見に来ていたこともあり晴れることを願って登り続けます。
歩き始めて3時間ほど、天気予報ではこのまま曇りに突入すると思われていたのですが、奇跡的に晴れ始めます。
尾根を越えるとさらに美しい景色が。
山頂からは雲海と紅葉。
詩人の高村光太郎の嫁、智恵子曰く、この安達太良山の空は
「ほんとの空」なのだそうです。
その意味ぜひ現地で確認してみてください。